LONG
□選択肢 上
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「サタンの息子の力が強まってきているな」
お茶を入れながら、玲奈が呟く。
藤本が来るたびに強くはなっていたが、今日は桁違いに強まっている。
おそらく覚醒が始まっているのだろう。
「このままでは確実に藤本は死ぬな・・・。
さぁて、どうしようかな・・・・・・」
入れ終わったお茶を持って、メフィストと藤本が待っている部屋に向かう。
コンコン
玲奈が丁寧にノックすると、中からメフィストの返事が聞こえる。
「失礼します」
「遅かったじゃねぇかよ。メフィストと二人で道
に迷ったかと心配したぜ」
「・・・悪かったな」
流石に、藤本が死ぬのを阻止する件について考えてました、とは言えないので、適当に謝る。