LONG

□選択肢 上
2ページ/5ページ




「サタンの息子の力が強まってきているな」



お茶を入れながら、玲奈が呟く。


藤本が来るたびに強くはなっていたが、今日は桁違いに強まっている。


おそらく覚醒が始まっているのだろう。



「このままでは確実に藤本は死ぬな・・・。
 さぁて、どうしようかな・・・・・・」


入れ終わったお茶を持って、メフィストと藤本が待っている部屋に向かう。




コンコン





玲奈が丁寧にノックすると、中からメフィストの返事が聞こえる。



「失礼します」



「遅かったじゃねぇかよ。メフィストと二人で道
に迷ったかと心配したぜ」



「・・・悪かったな」



流石に、藤本が死ぬのを阻止する件について考えてました、とは言えないので、適当に謝る。
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ