ぬら孫

□好きな理由。
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「さぁ、そろそろ鯉伴さんが帰ってきそうね。」


「若菜さま。」


「ん?なに?」


「私は、あなたが好きです。」

「え…。」


「あ、その…、恋愛とかじゃなくて…純粋に、笑顔が好きとか、心とかが素敵だなって…」

思わず口にだして、恥ずかしくなり口ごもってしまった。


自分の顔が赤くなっていくのがわかる。


でも、分かってるわと言ってくれる若菜さまの顔はとてもうれしそうだった。



「ここに来てくれてありがとうございます。」

「…ふふ、いえいえ。」



今日の首無くんはなんだか変ね。

そう言って、あの太陽のような笑顔を向けられた。





―――あぁ、やっぱり好きだ。



二代目がうらやましいな、なんて思うのは満月のせいにしておこう。




俺は、命に代えてもこの笑顔を…若菜さまを守ろう。

若菜さまにつらい思いをさせないように。

そして、この笑顔が消えないように。






「鯉伴さん、お帰りなさい!!」


「…お帰りなさいませ、二代目。」



奴良組にいて…

このお二人に出会えてよかった。
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