10000hit 小説

□旅立つ前に君と
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これは、最後の戦いが終わりルークが旅に出る少し前の出来事。



今日は日曜日。

ノノハは、天気もいいのでカイトを連れて買い物にでもいこう考えていた。


すると、突然インターホンがなった。

「はーい。」

扉を開けるとそこにはPOGの幹部でつい最近まで戦っていたはずのルークがいた。


「ルークくん?!」

「おはよう、ノノハさん。」

「お、おはよ・・・」

後ろではビショップが困った顔でたっている。

「突然だけど、今日用事はある?」

「いや、とくにないけど・・・」

「よかった!!じゃあノノハさん、今日1日僕と一緒にデートしてよ。」

「えっ?!で、デート!?」


すると、ビショップさんがちょっと・・・と耳打ちしてきた。

「ノノハ様、私からもお願いいたします。
ルーク様は一度言い出したらきかないもので・・・。」


目を輝かせているルークくんと、困り顔のビショップさんにそう懇願されたら、断ることはできない。


「わかった、いいよ。」

「ほんとに?!やった!!」

「それじゃ、準備してくるね。」


そして、準備をしてビショップが見送るなか二人で出かけていった。





「で、どこいくの?」

「えっとね、普通に買い物したり映画みたりー・・・。」

「それだけ?」

「うん、小さい頃から僕そうゆうことしたことがなくてさ。」

「あ・・・」


カイトから聞いたルークくんの過去。
それを思い出したらなんだか今日は、ルークくんに思い切り楽しんでもらいたいと思った。



「分かった!!じゃあ、今日は私が楽しませてあげる!」


「ありがと!あ、カイトには連絡しておいたから安心してね。」


「わ、ありがと! じゃ、行こうか!!」





そして、ルークとノノハはいろんなところへ向かった。

映画にいったり、買い物にいったり・・・


なかでもルークはゲームセンターがとてもきにいったらしく、すごく楽しそうだった。

ゲームセンターにあるパズル関係のゲームはすべてクリアしてしまいちょっとした注目の的になった。





「あー、すごかったね!パズルゲーム全部クリアしちゃうんだもん、さすがルークくん!」

「ノノハさんもすごかったよ!パンチの威力強すぎて、ゲーム機壊しちゃうなんて。」

「あ、アハハハ・・・」




その時、後ろから突然声がした。


「ノノハァーーー!!」

「カイト?!それに、みんな!!」

そこには、カイトやギャモンくん、アナ、キューちゃんがいた。


「ノノハ、大丈夫?」

「え、なにが?」

「だって、ルークからカイトにこんなメールが!」


キューちゃんがカイトからケータイをかりてノノハにみせた。

そこには、こうかかれていた。



“ノノハさんは僕が預かってるよ。

取り戻したかったら、このパズルを解いてごらん。

そこに、僕たちの居場所がかいてあるよ・・・。


じゃあね、カイト。”


「ルークくん、これは・・・」

「そう、誘拐のメールだね。」


なぜ、こんなメールを。



「おい、ルーク!」

「安心して、カイト。ノノハさんにはなんもしてないから・・・まだ。」


そして、ルークくんは私のほうを向いた。


「僕はただ、ノノハさんと友達になりたかったんだ。」

「ルークくん・・・。」


「僕も、ノノハさんと友達になってもいい?」

「もちろん!!」


ルークくんの後ろにはPOGの車が見える。

それに気付いたルークくんは微笑んで私の手を握った。



そして・・・・・・





私の額にルークくんが口づけをした。








「・・・。」

一瞬なにが起きたのか分からなかった。

「またね、ノノハさん。」

「「おぃ!ルーク!!!!!!!」」


颯爽と車に乗り込むルークくんにギャモンくんとカイトの怒声をあげる。




「・・・額に、キスされちゃった。」

「おーい、ノノハー。」

「アナが思うに、ノノハはリンゴみたいに真っ赤なんだな。」


「ノノハ?!」

「ルークのやろ〜・・・」





ノノハにとっても、ルークにとっても

とても、いい思い出になった1日でした。



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