カオスなうちらの日常
□止まらない激情・ループ・X(エックス)
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「うおぉぉぉ…!」
西館最上階にある『読書クラブ』と書かれた紙がはってある、教室から聞こえる絶叫。
「うっせぇ!またテメェーか!…おいっ!一花!」
教室の扉を勢いよく開けて、2人の女子生徒が入ってきた。
「一花?」
2人は同じ人物の名前を呼びながら、奥へ進むと、
「一花なら、X(エックス)見ながら『止まらない激情!』とか、言ってたよぉ〜。」
天空がマンガを読みながら答えてくれた。
「天空ちゃん、それ…どこで?」
「あっちの本の魔窟だよ。」
結貴が、小説を書くのをやめて眠そうに教えた。
「「ありがとっ!!」」
水月と満咲は本の魔窟へ向かって走った。
バンッ!!
「こらっ!一花!!叫ぶなって、何回いやぁ〜、わかんだっ!!」
「そうだよ!また、怒られちゃう………………………え?」
中にいたのは、ボーっとしている理沙と桜、それとニヤニヤしている一花。
「どーした?」
「あっはははは。理沙だよ。おはよぉ〜。」
「「おは…よ。(現在午後5時30!)」」
「あ、満咲に水月だぁ〜。一花、壊れたよ。」
桜がのほほんと笑いながら、一花を指さした。
「あっ、よぉー。…みろみろ!このカプ!よくない??」
「…うん。マイナーだね。」
「天空ちゃんの…Xって、カップリングの×?」
「そうなるね。…では!」
満咲は水月の手をとって、『読書クラブ』の教室から出たとたん
「キター!!!!!!止まらない激情、イヤァホォーイ!!」
「「…またぁ?」」
このあと、同じことを下校まで続いたそうです。
めでたし、めでたし。