我ヴァリ
□そんなバナナどんなバナナ!
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あの騒動の後、私はスっきゅんに怒られた。2時間かけて。
あ、途中逃げ出したけどね!
まあ当然の如く追いかけてくるスっきゅんをなんとか巻きつつ
只今逃走中な名前であります(きりっ
ホントね〜彼はまだまだ若者だからね〜
体力底無しだから見つけられたら勝てないからね〜
私も年老いたもんだわn
「名前ってまだそんな年じゃないわよね」
『ぽぐるぁ!…って、ルッス姐!?』
「何なのその驚き方…」
いきなり声がしたかと思えば!
なんだオカマか!カマか!
無駄にびっくりさせてんじゃねぇよ!
「…ねぇ名前、メタルニーってヤツ一発喰らってみる?」
『ごめんなさいもう二度とそんなこと言いませんはいすいませんなのでそれだけはお許しください』
ルッス姐の真っ黒いグラさんが更にどす黒くなった気がした。
私は生命の危機、と言いますか本能が働いてスライディング土下座しやしたァ!
ルッス姐怖いよ恐い何だろうキャマって最強じゃね?
殺されるぅううう(;;;; ゚Д゚;;)
『…って、あ!わ、私っ!スっきゅんに追われてるの!
すっっっごく興奮するんだけどっ、でも最後にあるのは官能的な世界じゃなくて説教地獄だから…助けてください…』
「…名前…」
あれ、なんでだろう?ルッス姐の表情…哀れんでるよね私のこと絶対確実に
私って恵まれないよね。変態って個性やん。自由やん。
あれ、今度は視界が霞んできたぞ。
えwちょw勘弁wwwww
「…それも名前の性格の一部なのよね。受け止めるわよアタシ」
そう言って私の手はルッス姐の両手で優しく包まれた。
ゴツゴツしてる、けどすごく温かくて。
何だか嬉しいんだか悲しいんだか分からなくなってきた。
『ありがとう…ございます』
「ん、それはそうと!スクアーロから逃げてるのよね。とりあえず会議室に行きましょう!」
『へ、へいっ!』
ルッス姐に手を引かれながら会議室へと向かった。
× × ×
『―こ、此処が会議室…?』
「まあ会議室っちゃあ会議室だけど、此処は旧部屋だから使う人は滅多にいないわ」
『そーなんだ…』
旧、とは言ってるけどほこり臭さなんて微塵も感じないくらい綺麗な部屋だ。
端に置いてある花瓶に挿された花だって生き生きしている。
きっと誰かが毎日掃除しているんだろう、と思うと同時に私に掃除当番回って来るんじゃね?に辿り着いて地味に不安になった。
私掃除は好きじゃないし得意でも無いし。
やっべどうしよう。……とんずらだな、うん。
「…名前?どうしちゃったの、険しい顔しちゃって」
『―えっ、あっ、はいっ!?……な、ななな何でしょう?』
「(驚きの百面相してるわ…)匿ったお礼、とでも考えて、アタシにちょっと付き合ってくれない?…って言うかいずれやることだったけど」
『…えっ、付きあっ…!?』「う?」
『まあルッス姐さまったら冗談ですわぅおっほほほほ!』
この人に冗談は通じねーわ(恐)
今度からはきおつけなきゃ!
「良かったわ、了承してくれて。
んーと、とりあえず名前はあの奥の小部屋に居てくれる?終わったら呼ぶから」
『りょーかい』
敬礼ビシッとひとつキメてから小部屋に向かった。
あの小部屋ちょうど気になってたし。
なにか暇つぶせるおもちゃでもあれば良いけどなー