短編小説

□オフィスでお遊び 番外編
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番外編 〜1〜 聖のおうちで……



「……社長、ここは…」
「俺の家だが?」

何か問題でも?と言ってくるこの人
どう考えても問題ありまくりだろ…

「社長!帰らせてもらいます!!」

早急に帰らなければいけない気がする…!

がしっ

「どこ行くんだ?俺のこと愛してるんだろ?」
「//////!!っ、そ、それはせこいです!」
「アレは嘘だったのか…?」

悲しげな表情を見せ俯いた
コレは演技だ…だから騙されないぞ…………っ!

「愛してます!…そんな顔しないでください…」
「よかった…何も言わなかったら………お仕置きするところだった…」

危なかった〜…本気でよかった……

「だから…ご褒美やるよ……」
「っ!!い、いえ!結構です!」
「遠慮すんな……気持ちよくしてやるからよ」

全然よくなかった…(泣)

「まぁ…それは後に回して、さっさと中に入るぞ…ここは寒ぃだろ?」
「え…あ、はい……」

あれ…?拒否してなかったけ?
流された……orz


「「「「お帰りなさいませ、坊ちゃま」」」」
「あぁ…ただいま、父達は?」
「広間の方にいらっしゃいます」

う、っわ…ほんとにお坊ちゃまだったんだ…
なんか世界が違う…

「行くぞ…そんなに不安がるな、堂々としていろ」
「は、はい…!」

なんだか聖さんがそう言うと安心できる…

コンコン

「失礼します…」
「おっかえりなさぁい♪待ってたわよww」
「っ!」

ビックリした…聖さんにくっついてる人誰だろ…?

「…お姉さま……?」

バッ

聖さんに抱きついていた人がいきなりこっちを向き標的をこっちに変えてきた

だきっ

「可愛い〜〜!!誰この子!?しかも私をお姉さま!?えらい子だわww」
「…母さん、それぐらいで離れてくれ」
「あら?やきもち?可愛い子ねww」

……今なんていった…お母さん?こんなに若いのに?

「お、お母様!!?」
「あら?そんなに若く見える??」

コクコク!

「でわ、私はどうかな?」

今度は聖さんに似ているカッコイイ人が現れた

「……お兄様??」
「はっはっは…私はそいつの父だよ」

……この家族はおかしい……
何故こんなにも若く見えるんだ??

「……お父様…」
「聡、そこまで若く見えるか?母さんなんて今年で4((殴」
「聖?なんか言った?」

般若に見える…
ここに鬼がいる……

「そ、そうですよ聖さん…女性の年齢を言ってしまってわ…」
「そうよねぇ〜…なんでこんなにデリカシーがないのかしら」

ガチャ

「「ただいまぁ〜」」

扉の方を見てみるとコレはまた美男美女がいた
この家族は何なんだ……

「あれ?この人がお兄様の言っていた方ですか?」
「あぁ…聡だ」
「まぁ!なんとも可愛らしい方!!初めまして、妹の聖菜と言います、よろしくお願いします」
「弟の聖雅です、よろしく…」

うわぁ…双子かぁ

「よろしくね?俺は聡」

だきっ

何故かいきなり二人ともくっついてきた

「ん?どうしたの?二人とも」
「「可愛い…」」
「おい…双子、聡から離れろ」
「「嫌だぁ〜、聡は私(僕)達のだもん」」
「あぁ?」

なんなんだこのカオス…

「聖菜ちゃん?聖雅くん?いきなりどうしたの?」
「「笑顔が可愛かったから…(お)兄様そんな顔しない」」
「そうなの?…だって聖さん、笑ったら?」
「面白くもないのに笑えるか…ガキ、聡を離せ」
「「やぁぁぁ!!」」

と、30分以上続いた
双子から解放されたと思ったら今度は聖さんに抱きつかれた

「あらあら…聖ったらww」

双子は部屋に戻り今ここにいるのは聖の両親だけだ
俺を包み込むように抱きついている

「父さん、母さん…俺こいつと結婚する…いや、させてください…」
「…聖さん……」

こんなこと考えていたなんて…

「そんなの……良いにきまってるじゃないwwねぇ〜お父さん」
「あぁ、お前が認めた奴なら私は構わんよ」

なんて優しい人たちなんだろ…

「ありがとうございます…」
「ふふっ…式はいつにしようかしらねぇ」

聖のお母さんがウキウキしながら考え出した


今日はここに来てよかった…
俺は聖さんだけに聞こえる声で

「…聖さん、ありがと……」
「当たり前だろ?お前は俺のものなんだから」


――やっぱり、大好きです…聖さん



番外編 〜1〜 end
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