みんな
□りりぃげーむ
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「憂と純ちゃん来てくれるって〜」
「よぉしっ!じゃあ早速くじを作ろう!」
「これ絶対ろくなことなんないぞ」
「お互いに手のかかる恋人を持ったことを後悔するしかないようですよ、澪先輩・・・」
はぁ。と2人でため息を吐く。多分梓も私と同じようなことを考えたんだろうな。なんだかんだで私と梓は結構似ているところがあると思う。
「こんにちは〜」
「失礼しまっす!」
梓とどこか諦めたように椅子に座っていると、がちゃり、と扉が開いて憂ちゃんと純ちゃんが入ってくる。
「うし!メンバーは揃ったな!じゃあ始めるぞ!」
ガタガタと各々の席に座って律がすっ、とくじを前に出す。
「せーのっ」
「「「「「「「王様だーれだっ!」」」」」」」
一斉にくじをひく。
くじを引いた結果私は3番。
律はどうだったんだろう?
「私王様っ!」
王様かよっ!?
ど、どうしよう。
もしも指名されて律以外の人と何かすることになったら・・・
「ん〜・・・どうしよっかな・・・じゃあ、3番が王様に膝枕する!」
・・・さ、三番って私!?
しかも膝枕って
「わ、私、だっ・・・」
「やっぱりな〜。3番は澪だと思ったんだよな〜。これぞ愛のパワー!なんてな!」
何で分かるんだよ・・・
でも、ちょっと嬉しいな。
「ほっ、ほら。するなら早くしろ!」
「へーい。それじゃ、失礼して」
イスをガタガタと動かして私の隣にセッティング。
よっこらせ、と寝転んで律のふわふわでさらさらした髪の毛の感触が太ももを伝う。
「はわ〜・・・やっぱ澪の体はやらけーな〜」
「ばっ!?変なこというなっ!」
私の太ももの上でぴょこぴょこと遊ぶさらさらな髪を撫でてぼそり、と呟く。
「大好きだぞ。ばかりつ」
律は照れたように笑って。「何だ?甘えてんのか怒ってんのかよく分かんない発言だなぁ」
「うるさい」
照れ隠しに無防備にさらされた律のおでこをぴしっ、とデコピンする。
――――純視点
・・・さっきから、いちゃつきすぎじゃありません?あのバカップル。いや、あれはもう夫婦ですよね、はい。
ちょっと目線をずらせば珍しく梓が唯先輩に甘えてるし。
ムギ先輩は鼻血だしながらビデオ撮ってるし。