めいん
□俺様と変態とすれ違いと
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「なにゆうて…」
「だってそうだろ??お前に愛されてなきゃ、お前が好きって言ってくれなきゃ…意味がない…」
なに言ってんだか。言ってもしょうがないことを…
「…こんなとこにいないで、あの龍鬼って奴のとこ行けよ。」
「あいつと付き合ってへんし。行く必要ない。」
「嘘言うなよ。キスされてたじゃんか!!!」
病院の個室で、俺様は叫んだ。
「あれはあいつが勝手に…」
「うるせぇな!言い訳なんか聞きたくねぇんだよ!」
「リウス…」
「はっ、俺様にやってたみたいに、キスでもエッチでもやって来いよ。そのほうが幸せ…っ」
「リウス!!!」
ザクロの怒鳴り声にびっくりする。
「…あんなことゆうたけど…リウスのこと嫌いになれへんよ…」
「はぁ!?意味わかんねぇし!嫌いって言ったじゃねぇかよ!」
「あれは、嘘なんや。」
どーゆーことだ?
話が矛盾してる…
「意味…わかんねぇよ…」
「話すと長いんやけど…俺がリウスを振る前の日…」
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「ザクロ…くんだよね?」
急に話しかけられて、振り向くと、見たことない奴がいたんや。
「せやけど…誰??」
「あ、ごめんね。僕は最近引っ越してきた、龍鬼ってゆうんだ。よろしくね。」
最初はなんか、学校のことについて聞かれるんかなぁ思た。
「あのさ、いま付き合ってる人とかいる??」
いきなり初対面の奴にそんなこと聞かれたから、びっくりしてもうたんやけど、リウスと付き合ってたし、ホンマのことやし、もう校内じゃ有名やったから、教えたんよ。
「おるよ?なんで?」
そう言った瞬間、龍鬼の顔つきが変わった。
「ふ〜ん?それ、誰?この学校の人?」
「そうやけど?せやから、なんで?」
「…そいつに、ひどいめあわされたくなかったら、そいつと別れて、俺と付き合えよ。」
…そう言われた。
「…は?なんで、俺が別れなあかんの?なんで、お前にそんなこと言われなあかんの!?お前には関係ないことやろ!?」
「…俺さ…ザクロのこと好きなんだよね。俺のモノにしたい。だから、別れて。じゃなきゃ…」
そう言うて、龍鬼は俺に近づいてきた。
「ソイツ…つぶすよ??学校来れないくらいに、ね…?あ〜、いたぶるのもいいかも。俺の言ってることを信じるなら、別れたほうが、相手のためだよ?」