めいん
□俺様と変態とすれ違いと
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そう脅された。
リウスのこと振ったあとも、めっちゃ後悔して…
触れたいのに、触れらんないもどかしさが苦しかった…
せやから、あのとき…龍鬼にキスされたときひどいことゆうてしもて…
リウスが走ってったあと龍鬼にもう、リウスに真実を話すてゆうた。
口喧嘩っぽくなったんやけど、ようやく理解してもらて、リウスのあとを追いかけたんや。
屋上にたどり着いて、ドアを開けたとき、ホンマにびっくりした。
リウスが飛び降りようとしてるし。
真実を話そうとしたら、リウス落ちるし…
あんときホンマ、リウスが死んだらどうしようおもた。
けど、落ちた所に、木があって幸い、死なへんかった。
リウスに愛されてなきゃ意味がない言われて、気づいた。
やっぱり俺はリウスが好きで好きでしょーがないんやて。
せやから、もう絶対なにがあってもリウスのことは離さへんて決めた。
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ザクロから全て聞いた俺様は、涙が溢れてた。
こんなに俺様のこと思っててくれたなんて、思わなかった。
「…っ、ザクロ〜…!」
「うぉっ!リウス…すまんな、寂しい思いさせて。もう絶対離さんから。」
「…離したら、ぶっ殺すし…。」
「はは…それ勘弁やわぁ」
笑ってたザクロが真剣な顔で俺様に言った。
「リウス…キス、してもええ?」
「〜!!」
俺様が顔を真っ赤にしてると、ザクロの顔が近づいてきて…
-------------ちゅ。
触れるだけのキス。
なんだかそれが無性に嬉しくて。
「ザクロ…好き。大好き。愛してる。」
「リウスに言おうとしたこと全部言われてもうた。…俺も愛しとる。」
ザクロと離れてわかったこと。
好きなひとに嫌われるのは苦しい。
どんな変態でもいないと寂しい。
好きなひとが自分以外のひととイチャイチャしてると悔しい。
もう一つわかったこと。
好きなひとに愛されるのは…
どんなことよりも…
……嬉しい。
Fin..