めいん
□俺様と変態と風邪と
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「…おはよーさん…」
朝、俺は教室に入り、あいさつをする。それは普通のことなんやけど…
なんか体が重いような、ダルいような感覚におそわれていた。
「おぅ。はよっ。なんか元気ねーじゃん?」
ガラにもなく、オルドが心配してきたんをめずらしいなと思いつつ、俺は席についた。
「なんか、ダルいんよ…」
まさか、この俺が風邪を引くとは思えへん。
だって、生まれてこのかた風邪を引いたことがないんやから。
…疲れてるのかもしれへん。
「ホントに大丈夫か?顔が赤けーぞ?」
「ほんまに大丈夫やて。」
なんかオルドに心配されると気持ち悪いな…
心なしか寒気が…
と、昼までそのままの状態で授業を受けてたわけで…
学園の食堂で、ランチをたのんだんやけど…
「…なんでやろ…食べる気がせぇへん…」
「めずらしいな。ザクロが食えないなんて。」
食堂で会った(待ち伏せしてた)リウスにそう言われた。
「食えないなら、もらっていい??」
なぁんて、見上げられちゃったら、あげるしかないやん♪
「もちろん。…はぁ…次、保体やん…」
こんな体で保体なんてやったら、どぉなってしまうんかわからん…
けど、休むわけにもなぁ…
「いいなぁ…保体。俺様なんて次、数字だぜ??まぁ、寝るけどなww」
「あかんやんwwちゃぁんと勉強せぇへんとまた補習、やで?」
「う゛…」
この間ので、相当懲りたらしい。
食堂で、いつもより少ない食事を終えた。