めいん
□俺様と媚薬と変態と
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「…体が熱い気がすんだけど…」
俺様がそうつぶやいたのは、夕方のこと。
ザクロの風邪がうつったかと思ったが、どうも風邪っぽいカンジじゃない。
「ど、どないしたん!?」
異様に驚くザクロを見て、確信した。
…原因はコイツだ。
「お前、なんかしただろ?」
「な、な、なにが!?なんもしてへんよっ!?」
明らかに動揺しすぎだろ…
「俺様に何をした?言え、言わなきゃ、嫌いになるぞ」
「!!?!そ、そんなぁ!…わかったよ…正直に言うわ…」
一瞬の間。ザクロが口にした言葉は…
「リウスのお昼ご飯に、媚薬、混ぜました…」
「…は?…びやくぅ?…ってなんだ?」
頭の悪い俺様には、初めて聞いた単語だった。
「性欲をあげるための薬、みたいなもんやな。」
平然とザクロは言った。
「は、はぁ!?俺様、別にサカりたくねぇし!!!」
「ちゃうねん。俺がもう我慢できへんねん。」
な、なんなんだお前は…
俺様は性欲処理機じゃねぇんだぞ…
ってか…なんか…ヤバい…
……勃ってきた…
「でも…だって…」
息もきれてきたし…
「つか…誰から…もらったんだよ…」
「…あぁ…それはやな…」
………