めいん

□俺様と媚薬と変態と
1ページ/5ページ


「…体が熱い気がすんだけど…」

俺様がそうつぶやいたのは、夕方のこと。

ザクロの風邪がうつったかと思ったが、どうも風邪っぽいカンジじゃない。


「ど、どないしたん!?」

異様に驚くザクロを見て、確信した。


…原因はコイツだ。


「お前、なんかしただろ?」

「な、な、なにが!?なんもしてへんよっ!?」


明らかに動揺しすぎだろ…

「俺様に何をした?言え、言わなきゃ、嫌いになるぞ」

「!!?!そ、そんなぁ!…わかったよ…正直に言うわ…」


一瞬の間。ザクロが口にした言葉は…


「リウスのお昼ご飯に、媚薬、混ぜました…」


「…は?…びやくぅ?…ってなんだ?」


頭の悪い俺様には、初めて聞いた単語だった。


「性欲をあげるための薬、みたいなもんやな。」

平然とザクロは言った。


「は、はぁ!?俺様、別にサカりたくねぇし!!!」

「ちゃうねん。俺がもう我慢できへんねん。」

な、なんなんだお前は…
俺様は性欲処理機じゃねぇんだぞ…


ってか…なんか…ヤバい…

……勃ってきた…

「でも…だって…」

息もきれてきたし…


「つか…誰から…もらったんだよ…」

「…あぁ…それはやな…」


………
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ