めいん
□俺様と変態とキスと
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「リウス〜…ちゅぅしようやぁ…」
朝のあいさつより先にザクロから発せられた言葉。
俺様の答えは只一つ。
「絶対やだ。」
「なんでやぁっ!ええやんか別に!もぅ…ホンマ襲うで…」
「まぢ勘弁だわ。」
そう言うと、ザクロは泣きながら教室に帰っていった。
「はぁ…」
「リウス、おはよう。朝から大変だね。」
ドオルがそう言った。
「あぁ、おはよ。毎朝あれだし。最近は。もぅ、さすがになれたな(笑)」
そこ、なれるとこなの?とツッコんできたドオルの言葉とどうじにチャイムがなった。
(別に、キスしたくないわけじゃ、ないんだよなぁ……)
ザクロとキスしたくないわけではない。
けどしない。
それは、恥ずかしいから。
あ、あと一つ。
ザクロのことだから、確率120%でヤるから。
…最近シてねぇな。
いやいや。そう言うことじゃなくて。
ん〜…
このまま断り続けたらホントに襲われそうだな…
なんて考えながら俺様は授業をテキトーに受けた。
****
そして現在昼休み。
昼寝をするべく、屋上へ向かう。
すると、後ろからバタバタッと足音が聞こえる。
それは振り向かずもわかる、ザクロの足音。
「リウス〜っ…」
「やだ。」
「えぇ〜…?まだゆうてないやん〜」
「どうせキスだろ。」
「〜…、そうやけどぉ…したいんやって…」
いつになくシュン…とするザクロを横目に、俺様は屋上までの階段にさしかかる。
「絶対やだって。」
「…っ、」
そう言った瞬間、ザクロに腕をつかまれ、屋上まで一気に駆け上る。
「ぃたっ…!なんだよっ、ぃたいって…!」
「…」
そんな俺様の訴えにザクロは無言で。
----------バンッ!!
ザクロが屋上の扉を勢いよく開ける。
そして俺様は屋上の壁に押し付けられる。
「ぃたっ…!」
「もぅ、我慢の限界…」
ザクロはそうつぶやき俺様の腕をつかんでた手を離した。
…と思ったらザクロの顔が近づいてきた。
「ちょっ…ザクロ!…んぅ…ぁっ」
「ふっ…ンぅ」
俺様の口内を犯し、長い長い口づけをされる。
「はっ…」
「…ふぅ…」
やっと口が離れ、荒い息を整えてると、気づいてしまった。
…ザクロのが起ってる…
「おまっ…た、起って…つかキスっ…」
息を整えたばかりで、言ってることがごっちゃになる。