沖土

□アイスコト(完)
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「あぁあ。今日楽しかったですねぃ。」
「ん、あぁ。」

今朝方まで二人は高天原でホストのヘルプをやっており、酒に弱い土方もかなり酒を飲まされて体調が優れないようだった。

「あんた、大丈夫で…うわっ!」
「わりっ!」

土方は気が気じゃないくらいふらふらで、ここへきて限界になり倒れたのを沖田が支える。

「え…?」

そのときだった。支えた沖田の手に水滴がこぼれ落ちた。

「土方さん泣いて…」
「泣いて、なんか…ねぇっ!」

沖田が顔を覗き込めば明らかに頬に涙が伝っているのに否定する辺りが沖田のドS心を擽(くすぐ)る。

「この涙の理由…教えて?」

沖田は土方の涙を親指で拭いてやりながら優しく耳元で囁く。
沖田が囁けば土方は更に涙があふれでてもう言い逃れが出来なくなる。

「…総悟が、女と…その…イチャイチャしてて…その…。」
「…そんで、俺より歳いってるじじぃよりも同年代くらいの女のほうがいいんじゃないかってことですかィ?」

土方が無言になる。
無言になるというのは土方が肯定しているということだ。

「はっ…俺の言葉聞いてなかったんですかィ?」
「え?」
「あんなバカなメス豚どもなんか目じゃねぇですよ。」

土方は何故かきょとんとしている。
暫く両者が黙っているときょとんとした土方の目から一度は止まった涙が再び溢れ出てくる。

「土方さんは…俺の一番でさぁ。前までは俺中心だったのに…。あんたを好きになっちまったせいであんたが俺の中心になっちまった…。」
「うわっ!な、なにすっ…んぅ!」

沖田は土方を押し倒すなりいきなり深い口付けを奪った。

「だから、責任取りやがれィ。」
「…俺もだよばか。」

土方はそっと呟くように言った。

「え?」
「何でもねぇよ!早くしろ!」
「それ、結構な誘い文句ですぜぃ。」
「う、うるせぇばか!」

色気も何もない言葉だけど確かにお互いが再確認した瞬間だった。


──愛シ合ッテイルコトヲ──







「んっ…はっ…」
「土方さん感度よすぎでさぁ。暫くヤってなかったからですかィ?」

二人は忙しくてできなかった1ヶ月ぶりにするその行為にいつも以上に熱を燃やしていた。

「おまっ…やめっ…」

沖田が土方の下腹部に手を伸ばしたかと思うと早急に下着と一緒にスラックスを脱がして激しい愛撫で勃ちあがった土方のモノを沖田が口に含む。

「あっ…も、イクっ…あぁぁっ!」

沖田は土方の吐き出した白濁の液を全て飲み込む。

「ごちそうさん。今日のはかなり濃かったでさぁ。もしかして抜いてなかったんで?」
「ハァッ…はぁっ…お前と違って暇じゃないんでなっ…」
「抜けないの間違いだろぃ?」

沖田はそういうとそのまま軽い口付けをしたあと土方の後ろの蕾へと手を伸ばす。

「1ヶ月もヤってねぇから流石に少しキツイねぃ…っ。」
「イタっ…」
「あ、すいやせん…。」

1ヶ月もの間なにもしていなかったそこは絞まっていて指一本でギリギリだった。
まぁ、もともと物を受け入れるためじゃないのだから当たり前だが。

「も、入れて…?」
「…今挿れたら痛いですぜィ?」
「いいぜ…。」

そういって沖田に軽いキスを送って欲情した潤んだ目で沖田をみる。
そんな土方の行為は、たかが18の少年の理性を飛ばすには十分だった。

「っ!…明日どうなっても知らねぇですぜ。」
「明日は非番だから思う存分できるからな。」

土方が挑発てきな目線で沖田にそう告げたあと沖田はすぐに土方の脚を肩へ乗せて早急に自分のモノを後ろの蕾へとあてがった。

「きつっ…土方さん、力抜いてくだせっ。」
「うぁっ…あっ…」

土方の後ろの蕾はぎちぎちという音が合うぐらい沖田のモノをきつく締め付けている。

「全部、はいりやしたぜィ。」
「いちいちっ、近況報告、す…な!」
「も、動いて…いい…?」

いつも余裕な沖田が今日はいつになく切羽詰まった顔で、切ないような声で土方に囁く。

「そ、うご…?」
「土方さんの締め付けが強くて…もう限界なんでさぁ。」

──あ、赤くなった。

土方はそう思うと沖田はやはりまだ若いのだ、と思えて少し微笑むとゆっくりと頷いた。

「はっ…あっ…んっ…!」
「土方さ、ん…!」

土方が頷くと沖田は一瞬柔らかく笑って直ぐに動き出した。
余裕がないようで多少土方のモノをしごく手と息は荒かった。

「もっ…そ、ごっ!イクゥッ…あぁぁぁぁ!」
「くっ…」

沖田は短く呻くと自分のモノをギリギリまで引き抜いて何度か腰を角度を変えて奥まで打ち付けるとそのまま土方と果てた。

「ハァッ…ハァッ…。」

土方は沖田に捕まっていた手をパタリと落とす。

沖田は暫くするとずるりと自分のモノを抜いた。

「総悟…。もう一回シたい。」

土方はそう言いながら沖田の胸を弄る。

「…いい?」

土方の手はいつの間にかしっとりと沖田のモノを包みこんでいた。
沖田はそんな土方の行動に男の本能が刺激される。

「明日起きれなくてもしりやせんぜ。」
「いいんだよ。明日休みだから…。」

その夜、結局明け方まで土方が気絶するまで続けられた。







☆おまけ☆

「というわけなの。」
「トシ、総悟。どうす…」
「なんでこんな怪物ども…ぶほぁ!」
「誰が怪物だぁ。」

この間のホストのヘルプの件で、西郷に気に入られたらしい土方と沖田は、土方がぶっ飛ばされたため、無論断れず二人は女装させられた。

だが、それはまた別の話である。
 

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