沖土
□甘い一日
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「くあぁっ・・・」
最近総悟の爆破などによる始末書で寝不足だ。だが、今日はさすがのあいつも不逞浪士たちを斬りにいっている(俺は熱出して行きたかったけど近藤さんに止められた)
だからゆっくり寝てられそうだ。
「ん・・・」
午前2時を過ぎたであろうころ。あれからずっと眠っていたらしい
土方はある人物の気配で目を覚ました。
「あれ?おこしちまいやした?寝顔かわいかったのに。」
いつもかわいいけど、と照れる言葉をさらりと顔色1つ変えずに
いうのは、栗色の髪に赤い円らな瞳、真撰組一番隊隊長沖田総悟であった。
「気配でな。職業柄だ。風呂入ってきたのか?」
「はやく土方さんに会いたかったんですけどねぃ。血生臭いままで行くのはいやだったんで。それより熱下がったんで?」
「ま、まぁな。」
本当は39度を超える熱がある土方だったが、戦闘で疲れてるであろう沖田に
心配をかけさせまいと嘘をついた土方だった。
「だから自分の部屋に戻って早く休め」
だが、そんな嘘は沖田には通用せず、額をぴたりとくっつけられ「嘘つき」と呟かれる。
そんな沖田に顔を真っ赤にさせて土方はどなろうとしたが沖田のキスで遭えなく断ち切られた。
「口の中熱いですぜぃ」
「ななななな・・・うつったらどうすんだ!」
「おれは土方さんみたいにヤワじゃねぇから大丈夫でさぁ。」
「油断大敵だ!」
「へいへい。土方さんがキレる前に部屋に戻りますよ。」
襖がパタンと閉まる。
「けっ・・・」
「土方さんはやっぱりかわいいですねぃ」
終わり