海賊
□夢で会いましょう
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おれはよく寝る。
無駄な時間を過ごさないために寝る。
これは体力を温存するという立派な目的もある。
だから………
「おい、寝くされマリモ」
この呼ばれ方は納得がいかない。
こんな呼び方をする奴はただ1人。
「……っるせェな。起きてるよ」
「起きてんなら文句はねェ。さっさと来い。飯だ」
そう、この船のコックだ。
「飯か……」
おれは欠伸をしながら、コックの後についていった。
「…ところでゾロ。今日、不寝番だろ?行くから……待ってろ」
コックが前を向いたまま言う。
「おう」
おれはそんなコックに軽く返事した。
おれ達は、実は付き合ってる。
告白はおれから。
おれがコックに惚れて告白すると、驚くことに女好きのこいつもおれのことが好きだったらしい。
だが、ここ最近感じるコトがある。
「あ、ゾロ。遅い!お腹空いちゃったわ」
おれ達がキッチンにつくと、ナミが文句を言ってきた。
「ごめんね、ナミさん〜。この寝くされマリモが起きてたクセに来ねェから〜」
コックがナミにハートを飛ばしながら言う。
「じゃあ、食え!」
コックの合図で挨拶をし、一斉に料理をがっつき始めた。
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