海賊

□コックのご機嫌
1ページ/3ページ


おやつの時間。


「ナミさん、おやつだよ」

にっこり笑ってナミの前におやつを置くコック。

隣のロビンにも同じように笑いかけておやつを渡し、すぐに去る。



ちょうどその時ルフィが
「サンジー!おれもおやつ!」
と、叫びコックが呆れる。

「いつも通りキッチンに置いてるだろ、クソゴム」




それは一見いつも通りの光景ではあるが、どこかいつもと違う。


どこが……?




「なんか今日、サンジ君機嫌悪くない?」

「そうね。どうしたのかしら」


ナミとロビンの会話が耳に届く。



そうか成る程。
コックの機嫌が悪いのか。

珍しいな。




呑気にそんなコトを考えている自分に心の隅で呆れながら、コックに貰ったおやつを食べていると……




「あんたのせいじゃないのー?ねェ、ゾロ」

突然のナミの言葉。


何なんだよ、人がおやつ食べてるのに。



「知らねーよ。コックだってたまには機嫌悪いこともあるだろ」


そう答えるとナミは不思議そうな顔をした。


「ゾロのせいじゃないんだー。じゃ、どうしたのかしらね」
「そうね。ゾロ以外で機嫌が悪くなることなんて思いつかないものね」

「お前らな……」


ナミはともかくロビンまで…



「毎回毎回、おれが悪いのかよ!?」
「ええ」「勿論」


即答するナミとロビン。


「……くそ」




おれのせいじゃねェ……と思う。

が、やはり恋人として?心配だから様子を見に行くことにした。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ