海賊
□腕相撲
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「何やってんだぁ?」
キッチンに入ってきたのは、この船の狙撃手、ウソップだ。
ウソップの質問には、ルフィが答えた。
「おう、ウソップ!!今、サンジと腕相撲してたんだ!!ウソップもやるか?」
ルフィが誘うと、ウソップは嬉しそうに返事した。
「もっちろん!!いいか、ルフィ。おれは昔、腕相撲の鬼と呼ばれた程、腕相撲が強いんだ!!覚悟しろよ〜!!」
「ししししっ!!嘘だろ?」
「げっ、バレた!!」
そんなルフィとウソップのやりとりが面白くて、おれは笑った。
その後、ウソップに声をかけた。
「じゃあ、ルフィVSウソップでいいな?ほら、ウソップ座れ。いくぞ」
「おうっ!!」
ウソップが椅子に座り、ルフィと腕を組んだ。
その上におれが手を置いた。
「レディー…ファイッ!!」
だぁんッッ!!
一瞬でルフィがウソップの腕を倒した。
「はい、ルフィの勝ち〜」
「くっそぉぉぉお!!」
おれが判定すると、ウソップが悔しそうにそう言い、ルフィが嬉しそうに
「よっしゃぁ!!」
と言った。
おれはその光景が面白くて、笑っていると、キッチンの扉が開いた。
「アゥッッ!!うるせーなぁ。何やってんだぁ?」
「何何ッッ?面白いこと?」
「ふふふっ!!楽しそうね」
キッチンに入ってきたのは、船大工のフランキー、美人で可愛くて完璧な航海士、ナミさんに、これまた美しく賢い考古学者、ロビンちゃんだ。
「んナァミさぁぁぁあんッッ!!ロビンちゅわぁぁぁあん!!どうしたの?」
「あー、なんか、キッチンがうるさかったから。何してるの?」
ナミさんが聞いた質問には、ルフィが答えた。
「あぁ。腕相撲だッッ!!やるか?」
はァ!?な、な、ナミさんにやらせる気かこいつは?
「おいおいおいおいッッ!!てめぇ、ルフィッッ!!ナミさんに何やらせる…」
「やるわ」
え…
「やるのッッ!?」
「えぇ、やるわ。ロビンもどう?」
「私はいいわ。見ときたい」
「アゥッッ!!じゃあ、おれもやるぜッッ!!」
フランキーのその言葉に反応したのは、ルフィとウソップだ。
「えー!!お前、サイボーグじゃんか!ずりーよ!!」
「そうだそうだ!!」
「えー!!仕方ねぇな、じゃあおれはスーパーな実況でも…」
「うるさいからやめて」
言いかけたフランキーにスパッと言ったのは、ナミさんだ。
「よし、じゃあ、腕相撲大会だァ!!」
と、ルフィが宣言した。
そうして、腕相撲大会が始まった。
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