深い運命は明星に
□(旧)ある日、動物になっちゃった。
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No3 元に戻れる?
ナナシが
急に、気配を感じたのか後ろの方を見た。
すると、そこにはナナシに そっくりの狐が立っていた。
「あんた、誰?」
「案ずることはありません。 私は、彼方たちの敵ではない。むしろ見方なのですが?」
「それは、悪いことをしてしまいましたね。」
「かまいません。私の名は、##NAME2##。」
「そうなのか。よろしくな!##NAME2##!」
「…。」
「この人は気にしなくていいわ。」
「えぇ、それで 見方とは?元に戻れるのですか?」
「えぇ、そのことなのですが。何もしなくても戻れます。ですが...」
「けど、何?」
「ですが、いつ戻れるか見当がつかないのです。」
「では、原因は?」
ジェイドは問う。
原因は...と続けながらナナシを見る。
ナナシは、驚きを隠せない。
「どういうことですか。」
「実は、ナナシ、いえナナシ様は、とある狐を助けたと思うのですが…」
「えぇ、小さいころに助けたわ。」
ナナシは、なぜ名前を知っているのかと疑問に思ってはいたが、さっき言っていた事で何となく納得できた。気がする…。
そして、ジェイドたちも記憶があるようで、あぁ とうなずく。
「その、助けた狐が、女王様だったのです。」
「「「じょ、女王!?」」」
「えぇ、 助けてくれた礼だ。 とおっしゃって、動物達としゃべれる力を授けたのですが...。」
「「「…。」」」
呆気にとられている三人。
それを尻目に、話を続ける##NAME2##。
「その契約のためには、皆が動物にならなくてはならないのです。
短くても2〜3日で、人間(ひと)であれば一生分の契約なのでまったく支障はありません。
ですが、女王様は、気まぐれなもので どれだけの契約期間なのか適当に決めたようなのです…。」
「長ければ、どれだけの期間なんだ?」
と、陛下。
「長ければ、一ヶ月と言うところでしょう。」
驚きすぎて、三人とも声も出ない。
「ま、まぁ 戻れるのですから。戻るのを待ちましょう。」
「申し訳ありません。」
「気にしないで、戻れるんだったら大丈夫よ。」
「あと、もう一つ。ナナシ様。」
「ナナシでいいわよ。何?」
「はい、私は 貴女につかえることになるのですが。」
「つ、仕える!?」
「私達は、とても恩を大事にする種族です。助けられたのが、
女王様だと言うこともありますが、命尽きるまで仕えたいと思っております。」
また、沈黙が流れる。
そんなこと、どうしたらいいかなんてわからない。
確かに、その狐の##NAME2##が、いることでのメリットは大きい。
さぁ、どうすべきか...
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