SHORT
□そう思った
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俺の可愛い恋人はいつも俺の心を掴んで放さない。
「シャンクス〜」
「ん?なんだハル〜」
ハルはギュッと抱き付いて来た。
俺の胸にすりすりと顔を擦り付ける仕草が可愛くてヤバい。
「あのね、今日島に着くでしょ?デートしよッ」
「勿論だ!」
上目遣い+笑顔で言われるとどうしても頬が緩んでしまう。
でもこの可愛い生き物を抱きしめ返さずにはいられない。
俺は片腕でハルを更に抱き寄せた。
「ハルが行きたいところに連れて行ってやるぞ」
「ほんとぉ!ありがとうシャンクス!」
きゃははと笑うハルに俺も笑みを返して、額にキスを送った。
午後とある島に到着した。
細かい事はベンに任せて俺はハルと一足先に街へ繰り出す。
船を降りる時にベンやヤソップから呆れた目で見詰められたが無視だ。
そうしてハルの小さな可愛い手を握ってデートの始まりだ。
結構栄えている島な為、ハルはキョロキョロと忙しなく辺りを見回している。
なんか小動物みたいで可愛い。
「ハル、まずはどこから回ろうか?」
「うーんんん。こんなに沢山あったら迷っちゃうよぉ」
そう言って眉をしかめるハルの可愛い顔に俺は自然と口元が緩む。
「なら、1つずつ回ってみるか」
「ほんと!?やったぁ!ありがとうシャンクスッ」
「おっと、ははっ。いきなり抱き着くなよ」
「えへへ。ごめんごめん」
「さあ、じゃあ行くか!」
「うん!」
俺達は両サイドに建ち並ぶショップに1つずつ入って行った。
「ハル、この服なんてどうだ?似合うと思うぞ」
俺が見つけた白いシフォンワンピをハルに見せるとハルの顔がパアッと明るくなった。
「うわ〜可愛いッッ!これ欲しい〜」
「よし、じゃあこれな!買ってやる」
「うん!ありがとうシャンクス」
ニッコリと笑顔で言われるといくらでも買ってやりたくなるんだよなぁ。
まあ、言われなくても好きなだけ買ってやるんだけど、
ハルに似合う服が沢山ありすぎるんだ。
まるでハルの為にデザインされた様なものばっかで俺は次々と服を手に取ってしまう。
途中で似たようなものを買いすぎだ、とハルに怒られたが仕方ないよな。
ハルに似合う服は買い占めてぇんだ。
ってそう言ったらハルは頬を赤く染めてバカって言ってきた。
そんなハルが可愛くて横を向いた事で晒された頬にキスしてやったらもっと真っ赤になった。
「ははっ。ハル顔真っ赤だぞ」
「もうっ。シャンクスのせいじゃない」
「それは違うぞ。ハルが可愛い過ぎるからいけねぇんだ」
またまた真っ赤になるハルを目を細めて見詰める。
「も、もぅ〜。シャンクスといるとドキドキし過ぎて死んじゃうよ…」
そんな可愛い事言ってそっと抱き着いて来たハルを俺も抱きしめ返すと、えへへと嬉しそうに笑う声が聞こえた。
「ほんと、俺のお姫様は可愛いなぁ」
「ほんと、私の王子様はカッコイイなぁ」
二人で見つめ合って笑い合うともう周りなんか視界に入らない。
ここは俺達だけの世界で甘く幸せな場所なんだ。
「シャンクス…」
「ん?」
「私もう船に帰りたいな…」
「奇遇だな。俺も同じ事思ってた」
「えへへ」
仲良く寄り添って俺達は船へと戻って行った。
一軒ずつ回った為に通り半分も店を回る事は出来なかったけどハルの服も沢山買えたし、何よりハルが満足そうに俺の側で笑ってるからそれで十分だ。
荷物を持っているせいでハルの肩を抱くことは出来ないけどぴったりと俺にくっついて歩くハルに口角が上がるのは仕方ないよな。
レッド・フォース号に戻ってからは俺達の部屋で甘く幸せな時間を二人で過ごした。
これからも俺はハルの隣でいつまでも愛していきたい。
そう強く思ったんだーーー。
END