短編
□焦がれる想い
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苦しい、
2人の幸せそうな顔、見るだけで胸が張り裂けそうになる。
以前までは彼の隣には自分がいたのに、今彼の隣にいるのはミーではない。
前任が帰ってきた。
先輩が待ち望んでいた人。
先輩がずっとずっと待ち続けた人。
ミーには入る隙間もない2人の絆、
まるで見せつけられているみたいで
涙が出そうになるのを必死で堪える。
何であの時つまらない意地を張ったんだろう?
今更すぎる後悔、もう遅いとわかっていても後悔してしまう。
先輩がミーに『お前が欲しい』って言ってくれたことが何度かあった。
ミーはあの時凄く嬉しくて嬉しくてでも素直になれなかった、くだらない意地を張って軽く受け流してしまった。
前任が帰ってきた。
ミーには2人の間に入る隙間もない。
どうしてあの時素直にならなかったんだろう?どうしてあの時『ミーも先輩が欲しいです』って素直に言わなかったんだろう?
今更すぎる後悔。
今更言っても遅い。
先輩はもう前任のものになってしまったのだから…
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