短編

□藍哀傘
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今日はベルとフラン2人揃って休み。
ボスがたまには休みも必要だ、とかなんとかで休みをくれたのだ。

フランは朝から機嫌が良い。
休みということもあり2人で街に出かけることになったのだ。

「折角だしカワイー服で先輩をメロメロにしてやしますー」

普段好んでは着ない形の良い緋色のワンピースに上着を重ね、ブーツに足を通す、外は寒いためマフラーと耳当ても付け準備完了。
後は部屋の前までベルが迎えに来てくれるため待つだけだ。

鼻歌を歌いながら部屋のドアノブに手をかけたと同時に部屋のドアが開き、フランは思わず転けそうになった。

「ししっ遅いと思ったら、可愛い格好してんじゃん」

転びそうになった所を腕で支えてくれたのは恋人のベル。
転びそうになった原因は彼にあるのだが。

「遅いって…そんなにですよー」
「ししっカンワイーてかマフラーに耳当てってエラい重装備だな」
「だって外は寒いですもん」

フランはそう言いながら耳当てを手でさする。

「冷え性だもんな」
「よくご存知でー」
「フランのことは何でも知ってるし」

えらく自信満々に言うベル。
そんなベルにフランは試しに問題を出した

「じゃぁミーの体重は何キロでしょー?」
「49キ…「何で知ってんだ堕王子」

見事に当てたベルにフランが恥ずかしくなった。

「は、早く行きましょー」
「ししっ了解」

2人はやっと歩き始めた。


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