短編

□ケーキ。
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今日はオフだった。
ベルだけがオフなわけではない。
年末ということで、ヴァリアー全体が休業なのだ。
暗殺者にも休息は必要、ということで本日は皆、自由に過ごしている。

家族の元へ帰る者や、
恋人に合いに行く者など
理由は様々だがヴァリアー本部は今もぬけの殻に近い。

そんな中ヴァリアー幹部のベルは1人暇を持て余していた。
家族はいないが恋人なら同じく幹部のフランがいるがベルの相手を出来ないくらい忙しいらしい。

ベルは1人、部屋でゴロゴロとしていた。今日はベルの暇つぶしをしてくれる者は誰もいない。

ボスとスクアーロはボンゴレ10代目に呼ばれ日本に、レビィはそれを追いかけるように出て行き、ベルのように残った人のためにルッスーリアは朝から包丁片手に一心不乱に料理中、フランは自らそれの手伝いをしていた、

ベルが暇なのはフランがいないから。
理由は明確だが、楽しそうに料理を手伝うフランの邪魔はしたくなかった。


「暇だー…」


ゴロゴロとベッドで寝返りを打つ。
5分くらいそれを繰り返したベルは急に音をたて立ち上がった。
何か暇つぶしでも浮かんだのかベルは楽しそうに部屋を出た。






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