短編

□温かい涙
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「んー…よく寝たー………ぇ?」

(な、ななな何でミー裸?!)

両手で胸元を隠すフラン。
辺りを見回すと見慣れない部屋。
恐る恐る隣を見るとすやすやと心地良さそうに眠るベルフェゴールがいた。

「んー…」

(や、やべっ…)

起きそうになったベルフェゴールを見てフランは慌てて服を着て部屋を出た。











それからフランは極力ベルを避けるようになった。
何せ、フランはあの時のことを1ミリたりとも覚えていないからだ。

(うー…何で覚えてないんだ自分ー…)

フランの悩みを1ミリたりとも気付いていないベルはあの時以降、フランといる時間を極力長くしようとしているようだった。
入隊した時から悪態を山ほど吐いてきたが心の中では憧れを持っていた。
その感情が"好き"って感情に変わったことに気づいてた。
前任を忘れられていないベルに心の中で腹が立っていた。
自分だけを見てほしい、と欲も湧いた。


だけど、いきなり過ぎる。
それに何も覚えて無いのだ。

(ルッス先輩なら知ってるかなー?)


フランは思いつきでルッスーリアの部屋に向かった。



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