短編

□しりとり
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「フランしりとりしよーぜ」

「先輩またしりとりですかー?前、先輩がボロ負けたのにー」

「いい加減なこと言ってんじゃねーよ、前の時負けたのはスクアーロだろーが」

「悲しいですねー負け惜しみなんて」

「てめーもういっぺん言ってみ?どたまかち割ってやんよ」

「よくそんな昔の映画チックなこと平然と言えますねー」

「え?」

「えー卑怯ですよー先輩」

「いーんだよ王子なら何でもアリ」

「理解不能ですー」

「うっせー王子なら何でも許されるんだよ」

「よくわからないその思考が羨ましい限りですー」

「羨ましいだろー」

「王子様はお馬鹿でしたマル、とっ」

「ってめぇ何書いてんだよ、てかその紙どこから持ってきたんだよ」

「翌日に先輩が提出しなきゃいけない任務の報告書ですねー油性ペンで書かしていただきましたよー」

「お前せっかく王子が珍しく自分で書いたっつーのに…他の紙に写しとけよ」

「予想ですけどーミーが書いたらスク隊長にバレて先輩また怒鳴られるんじゃないですかー?」

「あーもぅっ!カエル、ちょっと来い殺してやるから」

「乱暴ですねー仮にも恋人に殺すなんて言っちゃダメでしょー」

ちゅ

「お前…やっぱ殺すっ」

シュシュッ

「っ…危な…ちゅーしただけじゃないですかー」

「あ?お前からちゅーとか生意気なんだよ」

「よく意味がわからないんですけどー」

「お前はオレの下であんあん言ってたらいーんだよ」

「要はミーは受けと?」

「当然、王子が下とかありえねー」

「えーミーは先輩をあんあん言わせたいんですけどー?」

「お前には10000年早ぇーし」

「しかしヤってみないとわからないこともあるんですよねーてことで今からミーが先輩の上に…」

「日曜の昼間から何言ってんだバーカ」

「カレンダーを確認してから言ってくださいー今日は土曜日ですよー」

「オレが間違えるわけ…」

「けど間違えてるんですよねー」

「えぁわざと間違えたんだよっ」

「…罪ですツンデレは罪ですよ先輩可愛すぎですっ」

「ツンデレじゃねーしっ邪魔だから上乗んなっ」

「ツンデレですよ先輩は、あー可愛い先輩」

「今すぐ降り…ぁ!?」

「あ、感じましたかー?」

「あぁ?んなわけ…やめっやめろフラン!」

「"ん"?先輩の負けですね、てことで今から罰ゲームですねー」

「や、やめろぉっ」

end
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