短編

□全部好き。
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ヴァリアー幹部のベルと後輩幹部のフランは現在フランの部屋でお昼寝中、だった。


「ん、ふぁー…」



大きな欠伸と共に寝起き独特の気だるさを抱えながらベッドから起き上がったのはベルだった。



ベルの隣にはいまだに後輩幹部のフランはすぅすぅと可愛らしい寝息をたてながらいまだにお昼寝中。
起きる気配は微塵も無い。



ベルの最も大切な人。




そんなフランは良い夢を見ているようで頬が軽く赤みを帯び口角が少し上がっている。
きっと大好きなケーキをたらふく食べる夢でも見ているのだろう。
普段から無表情なフランをここまでにするのはケーキだけで、ケーキの力は偉大だ、と思うとベルは軽く苦笑いした。



ベッドの近くに置いてある小さなテーブル、その上に置いてあるペットボトルの水を取り一口ゴクリと飲んだ、水にはまだ冷たさが残っていて寝起きの乾いた喉に通ったとき心地よい。
そのまま半分くらいまで水を飲んだベルはテーブルにペットボトルを戻しフランに目線をやった。








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