短編
□藍哀傘
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街に付いた。
街はどこを見てもクリスマスの飾りで彩られている。
キラキラと輝くイルミネーションにフランはうっとりとする。
「キレーですー」
「お前の方がキレーだし」
そう言ってフランの手を引っ張るベル。
「な、まだ見てるのにー…」
「腹減ったー、メシ食いにこ」
時計を見ると12時を回っていた。
それに言われるとお腹が空いてる気がした。
グーーっ
フランのお腹がグー、と鳴ると同時に顔が真っ赤に染まった
「ししっ食いに行くか」
ベルに連れて行ってもらったのは街で評判のピザ屋。
完全予約制のソコにどうやって入るというのか、フランが頭の中で自問自答を繰り返しているうちに椅子に座らされテーブルには色とりどりの美味しそうな料理。
料理から出るお腹を刺激する匂いにフランは我に帰った。
「フランずーっとボーっとしてたけど大丈夫か?」
「だ、大丈夫ですけど、どーやって入ったんですかー?」
予約制でしょ?と聞くとベルはポケットからカードを取り出し
「これを軽〜くヒラヒラしたら普通に入れたぜ」
フランは言葉を失った。
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