短編
□君に届け、僕らの想い。
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青春学園中等部男子テニス部。
…の部室では、レギュラーとマネジャーがある事について話し合いを行っていた。
…いや、一つ訂正しておこう。
正しくは、…1年レギュラー越前リョーマ以外のレギュラーとマネジャーで話し合いが行われていた。
話し合いの内容とは…
「ぇ??…今日、越前の誕生日??」
急に声をあげたツンツン頭の男、2年レギュラーの桃城武。
「桃!声でかいにゃ!」
「全く…越前が近くに居たらどうするんだ…」
そう注意したのは、青学ゴールデンペアの英二先輩と大石副部長。
すみません…と頬をかきながら謝る桃。
…話の流れから分かっていただけたでしょうか?
あ、どうも。男子テニス部のマネージャー兼、本日ナレーション(?)を務めさせていただく事になりました、冴凪蒼です。
さて、今日はリョーマの誕生日です。
いつもツンデレ…と言うよりは、ツンツンツンツンツンデレ?…な、リョーマの誕生日を祝おうと言う事で話し合いをしています。
「…ぁ、なるほど!」
『桃…分かってなかったの?(呆)』
「…わりぃ……」
なんか隅っこで小さくなっている桃は放って置いて…
『先輩方…どうしましょうか?』
私は、手塚部長を始めとした先輩方に意見を求める。
「そうだね……」
うーん…と悩むその姿も美しい3年レギュラーの不二先輩。
「越前の誕生祝いか…難しいなぁ…」
そう言って、眉間の皺を増やすタカ先輩。
…今、ラケット持ったらどうなるのかな?
「河村に、今、ラケット持ったらどうなるのか…と、マネージャーが思った確立100%。」
淡々と確立を述べる3年レギュラーの乾先輩。
…って、何故分かった??!!
「…そうだな…越前に……っ!!」
……ガチャッ…
手塚部長が話し始めたとき、タイミングよく部室の戸が開いた。
戸から顔を覗かせたのは…
「……!…ぇ………あ…………」
リョーマだった。
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