短編

□私と彼と愛犬ジョン。
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今の彼にはどの言葉が似合うだろうか?




…有頂天外、観天喜地、喜色満面…どれも全て、今の彼のためにある言葉だといっても過言ではない。








久しぶりに亮の笑顔を見た気がする…そう思った私の視線の先に居たのは、亮の足元を元気よく駆け回っている彼の愛犬、ジョンだ。



ジョンは亮が生まれたときから飼っているゴールデンレトリバーである。







私と亮は幼馴染なので、彼も私も小さい頃からジョンと一緒に育ってきたようなものだ。


そのジョンは、昨日まで動物病院に入院していた。













事の始まりは3日前。



いつものように、散歩に連れて行こうとした亮が、体をダルそうにしているジョンに違和感を感じ病院へ連れて行った。


動物病院に向かう途中、ジョンは何度も苦しそうな素振りを見せていたそうだ。


病院に駆け込んだ彼は、獣医に説明し、すぐさま精密検査が行われた。









……結果は、過労だった。



ジョンは今年で15歳。人間の年齢に換算したらいったい幾つになることやら…もしかすると私達の祖父母より年上になるやもしれない。
その年齢の割には今まで病気を一度もしていなかったということが珍しいと獣医は言っていた。



ジョンの場合、3日程入院すれば回復するということだったので、入院する事になった。






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