白夜叉×黒夜叉

□ピックアップ1 憑き物と刀
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今思えばあのことは運命なのかもしれない。


俺たちは同じ日、同じときに40度の高熱を出した。
そして、あの風をうけてしまった。

〜万事屋銀ちゃん〜
「………うっ、頭が………。」
銀髪で天然パーマの死んだ目をしている彼の名は坂田銀時。万事屋銀ちゃんの主人である。
「大丈夫ですか?銀さん。」
この少年は志村新八。
「風邪でもひいたアルか?馬鹿じゃなかったアルね。」
この少女は神楽である。
「……新八、すまねえが体温計取ってくれないか?」
彼の声は少し小さかった。
体温計を口にくわえて………。

「………40.0度って………大丈夫ですか?銀さん。」
「………大丈夫だ………。新八、今日は万屋稼業………休むと………。」
「もう、銀さん。ゆっくり休んでください。」
そういうと新八も神楽も彼のために買出しにいってしまった。

彼は後に後悔した。

あのとき、無理矢理でも二人を引き止めて置けばよかったっと。
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