短編小説

□俺の受難Life
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ガチャン!...

階段を上がり、少し古い鉄製の扉を開けると一面に青空が広がり、丁度いい風が流れてくる。

そんな中に銀毛のアイツがいた。

[よっす! 遅かったじゃん。
俺ずっと待ってたのに...。]

と、少し不満な様子だ。

「・・・悪かったな。
待つくらいなら先に食っとけよ...。」

[折角一緒に食べるのに俺だけ先に食べてたら食いしん坊だと思われるじゃん?]

「...誰にだ?」




[・・・さぁ? 誰だろ?]


ハァ...これが天然ってやつか?

俺にはついていけねぇな。。

「それよりメシ食わねぇのか?」

[あっ、忘れてた。

じゃ、食べようぜ!]




「[いただきます。]」




今日の昼メシはおにぎりの鮭と明太子の2つとピザパンとアンパンと蒸しパンの3つ計5つだ。
後は牛乳だ。

[それいつも思うけど良くそんな食えるよな...。]


「...んっ。 お前が少なすぎんだろ。」


大崎はカラダはそれなりにデカイが、そんなには食わねぇ。

今日もサンドイッチとおにぎり一個だけだ。

[えー? そうかな?

俺別に充分これで満足なんだけど...。]


「だから背ぇ伸びねぇんだよ。」

モグモグ...

[別に俺173あるからもう伸び無くても良いし〜!
柴崎が無駄にデカイだけだろ。]


「・・・無駄って言うな。」

俺だってなりたくてこんな身長になった訳じゃねぇ。
竜人は基本的にデカイから俺も例外無くそうなっただけだ。

ビリッ...

「チッ....。」

クソっ。なんだよこのおにぎり...。綺麗に包み剥けねぇじゃねぇか。。

[ん? 俺に貸してみて。]

「、、ホラよ。」


ペラッ...ピロッ。

[はい♪]


大崎に渡すとおにぎりの包みは簡単に綺麗に剥け、ニッコリ笑って中身を俺に渡してきた。


なんか...この風景...。

[なんか...介護してるみたいだねっ。]


ガクッ!!!


「そっちかよ...!!」

普通恋人同士とか言うと思んだけどな...
やっぱりコイツの頭ん中は謎だ。

まぁ気が合わねぇ訳じゃねぇんだがな。

お互い同じ教師を恋人に持ってる事もあってそう言う関係の話題もたまにはする。

明日デートだから楽しみだとか何とか。
大抵はコイツが話すことを聞くのがメインだが。

たまに平気な顔して昨日はこんな体位でヤっただの言いやがったりするから聞いてるこっちが恥ずかしい。





「[ごちそうさまでした。]」
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