短編小説
□俺達の性活(キリリク小説)
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「・・・さっきのヤツのせいか?」
『分からねぇが、その可能性が高そうだな。』
「...じゃぁ、俺が治すぜ。」
『お前回復系の魔法使えたか?』
「まぁ...得意じゃねぇけどよ。。
-清らなる水の腕に抱かれ その穢れを取り除き給え-
-ウォータルヒール-」
キュゥゥゥゥン....
ライは水属性の魔法名を詠唱し、俺の傷口に治癒を施す。
[ウォータルヒール]…水属性の一般的な回復魔法で多少の傷ならばこの魔法でまかなうことができる。また初級魔法であるために水属性を扱う奴らは大抵この魔法を使える。
まぁ俺は回復量の多い光属性の[レストレーション]を多用するがな。
今はライの魔法でも十分傷を塞ぐことができた。
「どうだ...? 治ったか?」
『ぁあ... 傷は塞がったが、、魔法は・・・まだ使えねぇみてぇだな...
まぁ、サンキューなライ。』
試しに刀を亜空間内に戻そうとしたが、手の中の刀は無くなることは無く一定の質量を保ったままだった。
「おう♪」
『早めに森を抜けるぞ…。』
夜も遅い事から俺達は早めに宿に向かう事にした。
−−
歩くこと1時間-
遠い...
途中で滝を見つけ、あまりにも喉が渇いていてついガブガブ飲んじまったせいで少し限界にきている。
何がって? 言わなくてもわかるだろ...?
「なぁ...レイト...。
俺もう漏れそう....;」
『言うなっ!
俺も我慢してるんだ..。』
隣を歩くライを見るとこちらも限界ギリギリの様で汗とは違う脂汗のようなものを首筋に掻いているのが分かる。
クソ...次の街までどれだけあるんだよ!?
[亜空間転移]が使えれば多少無理してでも次の街に着けるのによ…。
俺とライは必死に尿意を我慢しながらなるべく下半身に振動が伝わらないように慎重にかつ早足で近くの街に向かった。
-ライゼン視点-
-ガチャン-
パチンッ...
部屋に入り、鍵を閉めて電気をつける。