08/01の日記
12:18
801の日
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「お前は今日から俺のモンだ。」
それがアイツに言われた初めての言葉だった。
その時は変なヤツ。そんな認識しかなかったが、アイツと出会って俺の描いていた理想のスクールライフは音を立てて崩れ去ったーー
[君恋〜俺が従順なワンコになるまでの飼育日誌〜]
・・・
・・・
『は?何て…ってかお前誰だよ。』
新学期早々廊下でガタイのいい虎獣人に呼び止められたと思ったらこれだ。
俺のモン??頭大丈夫なのかコイツ…
「ん?だから言ってるだろ?お前は今日から俺のモンだってなっ♪」
ヤバイ。アホだ。絶対コイツアホだ。
体格的に上級生でもおかしくないが学ランの新しさと学年別の校章入りのバッジを見る限りコイツは俺と同じ1年だろう。
種族柄俺達狼獣人は基本すらっとしてることが多いから若く見られがちだがこれでもれっきとした高校一年生だ。どうしてこうも体格が違うのかは分からないが…。身長の事は何も言うな。
というよりそもそも俺はこんな入学初日に変なやつに絡まれなくちゃいけないんだ?
俺だってさぁこれから高校生活をエンジョイするぞと部活はどうしようとかクラスの奴と馴染めるかとか彼女ができそうかとか色々プランを立てて考えてはいたんだぞ一応。それが早々これかよ。
『いやまず先になま…』
「あぁわりぃわりぃ。俺の名前だろ?礼(らい)って呼んでくれよ」
『普通本名から名乗るもんじゃないのか?』
屈託ない笑顔が余計にアホそうに見える。
「いーんだよ細けぇことはよ!お前は何て呼べばいいんだ?」
『ん……零翔(れいと)』
別にどうせ同じ学年なんだろうしここで嘘をついても名簿を見ればすぐにバレるだろうから本名を名乗っておいた。
「うーん、零翔かぁ…ま、知ってたんだけどな♪」
…?え、コイツ今何て…
『…は?何で…オマエと会ったのなんて今日が初め』
「身長161、体重55kg、もちろん年齢は言うまでもねぇけど、誕生日は●●月☆☆日、血液型は◯、住所は◯◯◯-△△△△区画□□地の●●●、それに座高、足の大きさ、体脂肪率、家族構成、好きな食べ物、好きな音楽、好きな異性のタイプ、中学の時に片思いしていた女の子の名前、去年の誕生日プレゼントに何を貰ったか、今お前が財布にいくら入ってるか………後はお前のアソコのサイズ……なんでも知ってるぜ??」
ゾクッ!!
『……っ……!!』
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
ダンッ…!!
頭の中でコイツは危険と今一瞬で判断した。
異常だ。そりゃ年齢と名前くらいは名簿から分かるしその他の個人情報は俺と同じ中学の出身の奴もいるから調べればある程度わかるだろうが、あの口調からして本当になんでも知っている。直感で分かった。アレはホラを吹いてるわけじゃない。完全に知り尽くされている。
嫌な汗がどっと出るのも気にせず俺はその場から一目散に逃げ出した。
アイツが追いつけないような速さで、そしてアイツが追いかけて来なさそうな場所へ…。
-続く?-
-あとがき-
うわぁ……めちゃ変態ですやん。
ラ「おい俺のキャラどうした。」
レ『俺も所々おかしいぞ。つかこんな気持ち悪りぃやつ居たら真っ先にぶった切る。』
まぁまぁそこはパロディってことでね?
あ、今日が801(やおい)の日と言うことでずっとお話かいていなかったので本編のメインの2匹を起用して息抜きに書いてみました。
ごめんなさい。全然これBLくさくないよね。冒頭だけそれっぽくしたけどもうただの軽くホラーみたいになってるよね。
ま、書いてて楽しかったので良しとしましょう^^
ラ「俺こんなクッソ変態なキャラじゃねぇのに…ちょっと凹むぜ。」
レ『割とド変態じゃねぇか(ボソッ』
(まぁレイトも堕ちたら淫乱なるけどね)
レ『( 分からないと思ってるけどお前には予防線張ってんだよ。丸々聞こえてるんだぞ…後で後ろから斬る)』
ん、何か嫌な予感が…
で、では今回はこの辺りで…またお話のあとがきで!!
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