×白雪姫

□第12章
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酷い位静かだった。

少し身動きするだけでも、
大きな音に聞こえた。



自分の部屋はこんなに
静かだったのか。





「大人しかったね。
 抵抗して暴れまわる
 かと思ってた。」

『ハンターになれって言われた。
 だから、なった。
 それで、終わり。
 向こうに長く居すぎたんだ。』

「・・・君にしては、
 珍しく正論を言うね。」





『・・・・・・・・・鏡。
 私は、死ぬのか?』

「・・・自分の護り方は
 学んだだろ?
 まぁ、君の勝手だけど。

 それに、
 死ぬならもう一人、
 出てくるでしょ。

 ソイツが止めるよ。」





『・・・・・・小人(ドワーフ)は・・・?』

「・・・・・・」

『なぁ、7人全員』

「無事か確かめてどうするの?
 死んでたらどうするの?」

『・・・・・・』

「まぁ、それはすぐにでもわかるよ。」





白雪姫の御伽話には
必ず小人が登場するんだから。





「もういい?」

『・・・・・・』

「行こうか、王妃の所へ。」









 
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