×白雪姫

□第3章
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ドォオオオンッ!!!





大きな地響きと共に二次試験会場への門が開く。

その音にキルアも白雪も動きを止め、音の方を見る。

会場の奥には次の試験官と思われる人物が2人いた。





「一次試験を通過した受験者の諸君、中へ。
ようこそ、あたしが二次試験試験官のメンチよ」

「同じくブハラ」





第一印象、ボンッキュッボンッのお姉様。

と言うのは、口に出さずにゴン達の元へと戻った。





「そんな訳で、二次試験は“料理”よ!!」





なんだか、よくわからないが二人は美食ハンターらしく、二人を満足させることが出来れば合格らしい。

ブハラが言った課題は、



「指定する食材は豚だよ、このビスカにいる豚なら種類は自由。
その豚をここにある調理器具を使って作った料理で俺達、二人が揃って美味しいと言えば合格だよ」

「美味しいと言っても味だけじゃ駄目。料理を舐めないでね、わかったぁ?
私たち二人が満腹になった時点で試験は終了だからね」



とメンチは続け、試験は始まった。










「豚を使って料理、一次試験よりずっと楽だな」

「だと言いんだがな…」

「それよりも、豚ってど…おぉ!」





ゴンが草の上を滑るのを見てキルア、白雪、レオリオ、クラピカと滑る。

しかし、たどり着いた場所は、





「おい、骨喰ってんぞ」

「まさか、肉食!?」





ブヒーー!!!!!





豚の群れは一斉にゴン達目掛け、突進してきた。

グレートスタンプ、それが今後ろから追いかけてくる、世界で最も凶暴な豚だった。





「お、おい!私はお前を調理しないといけないんだ!覚悟しろ!」





白雪は1対1で豚と向き合う。





「………そ、そんな目で見てもダメだ!私はお前を…」





ここで忘れてはならないことが一つ。

白雪姫は動物と仲良しである。

この豚も、とある物語に登場する動物達となんの変わりも無い。





「………と、とりあえずな、会場まで行こう。話しはそこで…」

「ブヒー」





第3者から見れば白雪が豚をてなずけているように見えた。




 
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