×白雪姫

□第3章
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「シラユキ凄いね!生きたまま捕まえてくるなんて!」

「よく見ろゴン、シラユキは連れてきたんだよ」

「あはは、つい……ね」

「何故、前を見ない」





レオリオに突っ込まれるが、白雪は豚と向き合う。





「ビブー!!お前にも家族がいるのがわかる!でも私もハンター試験に受からないといけないんだ!!」

「ビブって何?」

「彼の名前、何!?もうすぐ奥さんとの結婚記念日!?そ、そんなこと言われたってな…」

「ブヒー」

「え?気が変わった?俺を殺れ、未練はない!?何で急に!?」

「ブーヒー」

「え、あそこの人が料理しているのが、奥さん!?え!?むこうは息子さん!?」





「おいおい、何かややこしい話しになってきたぞ」

「あ、あぁ」





「ゴ、ゴン!!!」



白雪はゴンを呼ぶ。





「(俺の分まで頑張れよ)」

「ビブさん!!ゴン、ひと息で頼む!」

「?わ、わかった…?」





ゴンは重大任務を任され釣り竿を振り上げ、ビブの頭に直撃させた。

その後すぐに、ゆらりと立ち上がり包丁を手に取る。





「ゴン、ありがと。後は自分でするわ」

「え?あ、うん、わかった…?」

「向こうで楽しくね」





白雪が包丁を振り上げた時だった。





「合格者なし、終了ーーーーーー!!!!!!!!!」

「はっ!?」





白雪は手から包丁を落とした。





「あ、私、また……?」

「シラユキ!大丈夫?今、口調変わってたよ?」

「あ、え、たまにな、料理すると人格変わるんだ!」

「へぇ〜すごいね!」

「褒めてるのか、それ…っと言うか、今の…合格者なしなのか…!?」

「わかんない」





他にも話を聞こうと思い、キルアの方を見るがそっぽを向かれた。





「なぁ、ゴン、何でキルア怒ってるんだ?」

「さぁ?」

「後でこっそり聞き出しといてくれ」

「わかった」

「あ、これは内密にだ!内緒だ!」

「うん!内緒ね!」





「それにしても、合格者0はちと厳しすぎやせんか?」





突然、辺りに低い男の声が響く。

男の声と言っても少しかすれた老人のだ。



空を見上げると大きな飛行船が飛んでおり、その中からヒゲが印象的な人が飛び降りてきた。





 
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