×白雪姫

□第6章
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“狩る者と狩られる者”





四次試験はプレートの争奪戦だった。



自分のプレートの持ち点が3点。

クジを引いた番号のプレートは3点。

その他のプレートは1点。



自分の持ち点が6点以上ならば、次の試験に残れるというシステムだった。





白雪の引いた番号は198番だった。









「198番とか誰なんだ…知らないぞ、私は…」





独り言をぶつぶつ呟きながら森の中を歩いていた。

行く宛などはなかったが、ジッとしているよりかはマシだった。





「おい、嬢ちゃん」

「ん?」

「プレート寄こしな」





後ろを振り向くと、胸に199番のプレートを持った男が一人立っていた。

白雪の狙ってるプレートとは一番違いだった。





「女だし、まだ子供だ。痛いおもいしたくないならプレートを渡しな」

「嫌だ」

「聞こえなかったのか?」

「バッチリ聞こえた。でも、プレートはあげられない」

「そうか、なら仕方ねぇな」





男は少し、腰を屈め、戦闘態勢に入る。

白雪は、はぁ…とため息をつき、鞄の中から緑の葉のついた赤い林檎を取り出した。





「お前、舐めてんのか?」

「舐めてないぞ。こんなモノ舐めるなんて物騒だからな」

「はぁ?」






白雪は緑の葉を取り、男の足元に投げる。





「あ、それ。催涙弾だから注意したほうがいいぞ」

「な!?」





言われた時にはもう遅く、林檎からはスプレーのようなモノが吹き出ており、男は暴れながら尻餅を付いた。





「クソッ!前が見えねぇ!」

「大丈夫、まだそれ弱いやつだから」





男の目からは大量の涙が止まることなく溢れ出していた。

白雪は男の前に立ち、鞄の中に入っていたデリンジャーを取り出し、銃口を男の額に当てる。





「撃たれたくなかったら、プレートを置いて後ろに下がれ」

「………」





男は悔しそうに歯を食いしばると、199番のプレートをその場に置き、溢れ出る涙を拭きながら後ろに下がる。





「あ、あと198番のプレート持ってる人知らないか?」

「……知らねぇ」

「そうか、ならいい。また私に構うと頭撃つからな」

「………」

「じゃあな」





白雪は199番のプレートを拾うと、その場をあとにした。










――――――……





「これで4点、後2点」





一日目の終わり。

木の上に座り、白雪はプレートを眺めていた。





「あの人には悪いコトしたな…」





199番のプレートの元持ち主のことだ。

催涙弾で油断しているときにパッと取ればよかったのだが、他に持っている武器を使わないと気がすまなかったのだ。

実際、あれには実弾が入っていた。



「撃ってみろ」



なんて言われたら、確実に撃てず、謝って自分のプレートを差し出していただろう。





「皆ちゃんと取れてるかなぁ…」





少し辺りを警戒しながらも、白雪は眠りについた。





 
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