×白雪姫

□第6章
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試験2日目。





「おい」

「何?」

「何でお前がここにいるんだぁぁああ!!!」





朝、目が覚めると目の前には針人間の顔がドアップであった。





「ギタ…………ギタミ?」

「ギタラクルとイルミを混ぜないでくれるかな」

「近い!針人間!」





白雪は木から降り、上を見上げる。





「プレートならやらんぞ!」

「欲しかったら君の寝てる隙に取ってるよ」

「そ、それもそうだが…じゃあ何のようだ!?」

「別に。ただ、君がプレート取れてるか見に来ただけ」

「冷かしに来たのか」

「冷やかして欲しいの?」

「んな訳ないだろ!」





白雪は喋るのを止め、無言で歩きだした。





「何処行くんだい?」

「お前のいない場所だ!」

「そうか」





そういうと、ギタラクルは姿を消した。

それを確認し、安心し、息を吐く。





「苦手だ…アイツ」










―――――――……





『お前のいない場所だ!』





キルは何であんなに弱い奴と一緒にいるんだろう。

小っさくて、細くて、見る限り力のない…

でも、特殊な…。



俺はあの子が特殊だから、気にはしてるけど。

もう一つの人格ってまるで―――みたいだ。



気になるけど、イライラする。









 
 
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