×白雪姫

□第9章
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「私の出身はドイツっていう国だ」





ホテルの部屋で4人が集まって白雪の話しを聞いていた。





「ドイツ…聞いたことがないな」


「それ、ハンゾーにも言われた。
私の中ではドイツって有名なんだ、
でも皆は知らない。

つまり、ここは私の知ってる世界とは全くの
別モノじゃないのかって考えることにしたんだ。

この世界はハンター語が使われているが、
私の所では大抵が英語という言葉なんだ」


「じゃあ、シラユキはハンター語、読めないの?」


「何の記号か凄い悩んだからな。

続きだが、この世界には“白雪姫”というおとぎ話があるんだろ?
私は小さいころに小人と暮らした。
クラピカにも聞いたが、昔あった出来事がそのまま描かれていた」


「白雪姫は最後、王子と結婚して幸せにくらすんだろ?」


「実はその辺りから違うんだ。
確かに私は王子に助けられたが、その王子は死体愛好家で死体しか愛さない。
生き返った私には興味がなくなったということだ」


「じゃあシラユキは小人と幸せに暮らしました」


「残念だがそれはない。
王子に命を狙われていることを話すと同情してくれてな。
王子の国と私の国が同盟を結び、その中立的立場を私にした。
だから、これでしばらくは殺される心配もなくなったんだ」


「何だか大変だね、シラユキって」


「じゃあそれで心配事は無くなったじゃねぇか」





一件落着と言いベッドに倒れ込むレオリオをクラピカが起こし続きを聞く。





「私の国では赤い目をしているのは
悪魔と言われているため、存在することを拒まれていた。
私が生まれた時、母様は醜すぎて発狂したそうだ。
同盟後、国に帰っても悪魔としての扱いは変わらなかった」


「ひでぇ国だぜ」


「でも、昔よりはマシになったんだ。
一応、同盟の中立な人間だからな。

そして、同盟が組まれてから7年後。
似たような事件が起きた」


「鏡か?」


「魔法の鏡って言うのは喋るだけじゃなくて、人の形をしているんだ。
人の形をした“鏡”って言う男が普通の鏡の中に住んでるんだ」


「え?鏡が鏡の中に?え?」


「ゴンには難しいと思う…。
鏡は昔、水とかガラスとか、何かを映すことが出来るものがそこにあれば、
そこに簡単に移動することが出来るって言ってたんだ」


「その力でシラユキはこっちに来たのか?」


「うん。鏡が…美しいのはその…白雪って…」





流石に自分で言うのは恥ずかしかった。





「それで、母様が怒って男の人に殺してって頼んだんだ。
その夜、私の部屋に鏡が来て、昔みたいに上手く逃げられないって
事情を話して日付が変わったと同時にこの世界に来たんだ。
ここに来て人を知るのと護り方を覚えたほうがいいって言われて。
定食屋に入るまでの指示は聞いていたから会場にはたどり着けて、
そこで初めてキルアに会ったんだ」


「シラユキ、帰る方法はあるのか?」





クラピカに言われて鏡の言葉を思い出す。





「“ここに君の居場所はない”って言われたんだ」


「………」


「…二度と戻れないのかな…って…
…でもさ、ハンター試験終わったから、
もしかしたら鏡が来るかもしれないだろ?」


「でも、君は向こうの世界で命を狙われてるんだ。
鏡が君を助けるためにこちらの世界に
君を移動させたのだとしたら、それはないだろう」


「………」


「しかし、王妃がシラユキ捜しを諦めたら鏡もやって来るだろう…
いつになるかはわからないが少なくとも、半年以内には…」


「クーラーピーカー…」






クラピカが試行錯誤を繰り返し熱中していると、
レオリオが白雪の背中をさすっている。






「ポジティブに考えろよ、お前は…」


「あ、いや、その…すまない…」


「…グ、ラビガが…ズッ…悪いんじゃ…ッない゙…」


「クラピカ!女の子は泣かしちゃだめなんだよ!」






挙句にはゴンにまで説教をされた。




 
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