×白雪姫
□第13章
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「なーんだ、服ならあったのかい♠」
「・・・何を期待した」
「んー・・・君がシャワーを浴びて出てきた時に、服を貸して下さいって言「もういいぞ」
「さて、本題に入ろうか♣」
「ここは、ヨークシンシティ
まぁ、言ってもわからないだろうけど♦」
「ゴン達は・・・何処にいるか知ってるのか?」
「・・・?♥君はゴン達と一緒じゃなかったのかい?♣確か、キルアを助ける為に家まで行ったんだろ?♦」
「・・・行った。でも、急用で里帰りして、戻ってきた。」
「ふーん・・・♠里帰りは楽しかったかい?♣」
「・・・・・・」
「酷い顔だよ君♦
向こうで何かあったでしょ♣
じゃないと、人を殺してすぐの僕と話せる訳ないからね♥
もう1人の君は何処にいったんだい?♠」
「・・・・・・もういないぞ。アイツは。戻ってきたんだ。」
「殺したね♠」
「何が」
「何って、君がだよ♦
こびりついてるよ、血の匂い♥
僕でも此処までの人数はなかなか殺らないねぇ♠」
「・・・・・・匂うか?」
「凄く濃いね♠」
「・・・殺したこと、
あまり覚えてない…」
「・・・?」
「意識がハッキリして
気が付いたら周りは血の海。
血生臭さに吐き気がした。
正確に人を殺した記憶はなかった。
でも、手にはべっとり血がついてて、肉や骨を貫いた感触だけが残っていた。」
「殺したのは、
もう一人の君じゃないのかい?」
「違う、あれは・・・私の意思だ。
私の大切な人が目の前で殺された。
許せなくて、殺してやりたくて仕方なかった。」
"こいつ等・・・殺してやる・・・!!"
「君は、念が使えるね?」
「・・・前にも言ってたな、それ。」
「そうだっけ?♠︎」
「念ってなんだ」
「うーん…♠︎今の君にそこまで話しても大丈夫かなぁ?♢」
「どういう意味だ?」
「いや、ただ…物凄く疲れた顔をしているからね♡」
「疲れてない、話の続きを聞く」
「君に嘘は似合わないな♢今だって、眠気を必死に押さえ込んでる癖に♡」
「……」
「話ならいつでもしてあげる♡」
だから今日はもうおやすみ。
そう言い、ヒソカは
白雪の額に優しいキスをした。
すると魔法のように身体が重くなり白雪の身体が傾く。
瞼も重くなり、最後に見たのは優しく笑うヒソカの顔だった。
「何日寝てなかったんだい、
酷い隈だ」
ベットに倒れた白雪を抱え
丁寧に布団をかけた。
「きっと僕はここでキスをしても
君の王子様にはなれないんだろうね♦️」
眠っている白雪の唇をそっと
指先でなぞる。
おやすみ、白雪姫。