『好き?嫌い?プリン(セ)ス』

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リョーマ「ちぃーす」



そう言ってニヤリと笑った。


ほう…あれが越前リョーマくんか。


な、な、な…なんと素晴らしい登場の仕方なんだぁぁぁあああ!


かっちょえーっ!


あれだよね、「ヒーローは後から登場するのさ(キラッ」って感じだね。


いや、これは王子様かな?


よし、私も見習って、いつか真似してみよう!←


ニヤリと笑う越前くんに、青学メンバーが駆け寄った。


桃城くんが、たくましい腕で後ろから越前くんの首を絞めている。


うわ、ガチで苦しそう…。


桃城「ちぃーすじゃねぇ!突然居なくなりやがって!この野郎」


越前「く、苦しいっス…桃先輩」



それに解放されたかと思うと、次は菊丸くんに頭を叩かれていた。



菊丸「おチビぃーっ!!」


越前「い、痛いっス…英二先輩」



ぶはっ。


おいおい、やりたい放題だな、越前くんの先輩ら。


ま、愛されてる証拠なのかね?



大石「心配したぞ、越前!全国大会3日後、いきなり姿を消すなんてー!?」



って、え、あ、貴方はママですか?



乾「越前がここに呼ばれる確率120%…データ通り」



んーっと、絶対、今考えたよね?ね?



海堂「フシュ〜ッ」



あ、「おかえり」って意味ですね、分かります。←



河村「ウェルカムバァーク!!」



ラケット持ったまんまだったんかい!



越前「相変わらずっスね、先輩達…」



越前くんは呆れたように言うが、その表情は明るく、楽しそうに笑っている。


うむうむ、青春だのぅ…。



幸村「フフ…変わらないね、あのボウヤは」



その様子を遠目に見ていた、オデコにヘアバンドを付けた美少年が微笑む。


あ、あれが立海大部長であり神の子・幸村くんか。


う、美しい!


身体全身から神々しいオーラが滲み出てるわ。


拝んでおこ。←



田仁志「あんチビやっぱ呼ばれちゅーさぁ、永四郎〜っ!!」


木手「うろたえないで下さい、田仁志クン」



他の人よりだいぶ太めの田仁志くんが焦ったように、髪型コロネパンな比嘉中部長の木手くんに話しかけていた。


コロネパン…食べたいなぁ。お腹減ってきた。


髪の毛が鮮やかなオレンジ色の千石くんも「うーん、役者だねぇ」と言っている。


艶々な髪を肩まで伸ばした伊吹くんは、小さな声でブツブツと何か呟いているようだ。


私はコートから離れていて、よく聞こえないけど、たぶん…



「そうか分かったぞ。ワザと後から登場して目立とうと…ちくしょう……相変わらずムカツク1年だよな。今回こそぶっ倒そ。でも橘さんは、チームだから協力しろとかいってたし…スキをみてやるしかないなぁ…あーあ」



と、こんなところだろう。


なっげぇな、一人言!


怖いよ、あの子!


いろんな意味で怖いよっ!


呪われそうだ…。


あ、いや、褒め言葉の1つですよ、はい。←





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