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現パロ:3
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僕はようやくスネイプと恋人になった。
本人はまだ付き合うとは言ってないと言ってるけど、僕の気持ちは受け入れてくれるようだ。

授業後や休みの日は一緒にいることが多くなった。
一緒にいてわかってきたこともある。
たとえばジュースや甘いものは嫌い、実は料理が上手い、騒ぐようなことが苦手…
彼のことを一つ知るとすごく嬉しくなった。


僕はジェームズと恋人(?)になった。
付き合うって何だ?
いまいちよくわからないけど、彼の僕が好きと言う気持ちは受け止めたいと思う。
これから互いのことを知り、もっと仲良くできたらいいなと思う。



1日の授業が終わった。
急いで部活へ行く者や帰る者、机をくっ付けて話をしだす者、教室は明るい声で溢れている。

「ジェームズ、部活行かないのか?」
「うん、今日は休むからそう言っておいて!」
「またあの泣きみそと図書館かよ、俺にはわかんねーよ」

シリウスとスネイプは2年の頃から仲が悪く、お互いが嫌っている。
僕とスネイプが付き合ってるのをあまり良く思ってないみたいだ。

僕は図書館へ急いで向かった。
約束はしていないけど、彼はいつも授業が終わると本を読みに図書館に行く。

「もう来てるかな…!」

玄関で靴を履き替え、スネイプの姿を探した。
ちらほらと他の生徒たちもいてなかなか見つからない。

「まだ来てないのかな…?……あっ!」

窓際の棚にいる彼の姿を見つけた。
けれど、誰かと一緒にいるみたいだ。
僕はそっと近づいて耳をすませた。

「……わかった、僕で良かったら教えよう」
「よかった、ありがとうございます!」
「……何・の・約・束?」
「わっ!ポッター、先輩…!」
「レギュラス、君何の用なの…?」

彼はシリウスの弟で、スネイプを慕っている。
こいつは絶対スネイプに気がある…!

「課題を教えてやる約束をしたんだ…だからすまないが今日は一緒に帰れそうにない」
「えっ…そんなっ…」

僕を差し置いて後輩の面倒を見るなんて…!

「そういうわけなんで先輩♪(ドヤァ!!)」

レギュラスに殺意が沸いた。

「じゃあ行こうか」
「はい、スネイプ先輩」


「………。」

あっさり置いてかれてしまった…!
悔しさと寂しさで今にも泣いちゃいそうだ。

「元々約束してなかったしな…でも置いていかなくても…」

今頃2人はどうしているのだろう…、そんなことを考えると息がつまって胸が苦しくなった。

「帰ろ…」





自分の家へ帰っても考えるのは2人のことばかり…。

「これって嫉妬だよなぁー…」

でも女の子が他の男と2人きりならともかく男同士だからどうしようもない。
僕だってシリウスと2人で出掛けることだってある。

「あ゛あ゛あああぁぁ!!」

胃がきりきりしてきた。
もうこのもやもやをどうすることもできなくて、僕は頭をかかえてベッドにうずくまった。

「スネイプに会いたいな…」





ピンポーン!

僕はスネイプの家に来ていた。
インターホンを押しても返事はない

「まだ帰ってないのかな」

僕はドアの前に座り込んだ。
早く帰ってこないかな…。








「ジェームズ…?」
「…っ!!」

気づかないうちに眠ってしまっていたようだ。
少し明るかった空はもう真っ暗だ。

「まさか待ってたのか?」
「うん…」
「とにかくうちに入れ…!」
「ありがと…」

部屋に通され、ベッドに座った。
僕は寒さで少し震えていた。

「外でなんかで寝てたら風邪ひくぞ、来るならそう言ってくれればいいのに…」

スネイプは自分の部屋着をジェームズの背中に掛けた。

「今何か暖かいものを…っ!」

飲み物を持ってこよう立ち上がった瞬間、ジェームズに腕を捕まれた。

「な、に…?」
「側にいてほしいんだ」
「だけど……わっ!」

ジェームズはスネイプを抱き締めた。

「やっ…ジェームズ?」
「……レギュラスと何してたの?」
「何って勉強を…」

ジェームズの目が怖い…。

「本当に?」
「本当だ、……いっ…!」

腕を強く捕まれ、思わず声をあげた。

「あっ、ごめっ…」

ジェームズはハッとしてスネイプの体から手を離した。

「どうしたんだ、貴様が思ってるようなことは本当に何もないんだ」
「だけど…そんなのわからないじゃないか…」
「そんなこと言ったって…、貴様だってブラックと2人で出掛けたりするだろ?」
「…でも……君とレギュラスが2人でいるのは嫌なんだよー!!」
「わがままを言うな…」

スネイプは呆れて大きなため息を付いた。

「僕は君と付き合っていうのに置いていかれちゃうしさ…」

ジェームズはぐずぐずと泣きそうな顔をしていた。
彼はたまに子供っぽいところがある。
僕はそんなとこがほんの少し愛おしくもあり、うっとおしくもある。

「置いて行ったのは悪かった…、誘えば良かったな」

スネイプはジェームズの頬にそっと手を当てた。

「僕は、その…前も言ったけど、お前のことは特別に思っている、だからそんな風に勘違いしないでくれ」
「えっ、それって…」

驚いた、まさか彼がこんなことを言うなんて。

「だからレギュラスといても変に思わないでくれ」
「…うん」

彼が僕のことを思っていてくれたのが嬉しかった。
スネイプの顔を見ると真っ赤だった、きっと僕の顔も真っ赤だろうな。

「キス、してもいい?」
「ん…」

恥ずかしそうに顔を背けるスネイプにそっとキスをした。
前のように一瞬ではなく、互いの体温を確かめ合うようなゆっくりとしたキス。


唇って柔らかい…。


唇が離れ、見つめ合う。

「ジェームズ…」
「…っ…んぅ……」

肩に腕をまわされ、また唇が重なりあう。
お互いの体が触れ、匂いも感じる距離。


何だか変な気分になってきた…


僕はそっと舌で彼の唇を舐めてみた。

「…んっ!?」

逃げようとする彼の体をぎゅっと抱きしめて、舌を忍ばせた。

「ぁ…、んん…」

スネイプから漏れる甘い息遣いと声にぞくぞくした。
ぬるぬると舌を絡ませ、口内を犯していく。
彼も興奮しているのか少しずつ息遣いが荒くなっていく。

「っ…ハァ、んぅ……」
「ハァ、は、…っ、スネイプ…」

僕はそっと彼の下半身に触れた。

「あっ!!…やだっ…っ」

彼のそこは立ち上がっていて、ズボンの上から軽く握って擦ると体をびくつかせた。

「ぁ…んぅ、やめ…!あぁ…」
「気持ちいいの?」

先端のくびれてるところを親指で擦りあげ手の動きを早くさせていく。

「あっ…!んん…、や、だめ…!……だめだ!!!!」

どんっ!!

「わっ!!!」

僕はスネイプに思い切り押し飛ばされた。

「えっ…えぇ…?」

突然のことにびっくりした。
僕はずれた眼鏡をかけ直して起き上がった。

「馬鹿…!」
「ごめん、僕も焦りすぎたかも」

僕は恥ずかしいのか下を向いているスネイプをぎゅっと抱きしめた。

「ごめん、もうしないから」
「当たり前だ…!」

僕は彼の頭を優しく撫でた。

「キスなら、またしてもいい?」
「…たまになら…」


今までよりも僕らの距離が少し縮まったのを感じた。
きっと明日にはまた今日よりも僕らは近くなるんだ。
幸せだな。





「ところでいつやらせてくれ…」

パンッ!!

僕は彼から強烈なビンタをもらった。


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