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消灯時間を少し過ぎた頃、スネイプ先輩に借りていた本を返し忘れていたことに気づいた。

「先輩、まだ起きてるかな」

足早にスネイプの部屋に行き、レギュラスは部屋のドアをノックした。

コンコンッ!

返事がない。
明かりは点いているから部屋にはいるようだ。
もしかして寝ているのかな?そう思いもう一度ノックした。

「レギュラスです、先輩開けますよ…?」

静かにドアを開けた。
スネイプはベッドですぅすぅと寝息をたてていた。
どうやら寝ながら本を読んでいてそのまま寝てしまったようだ。

「先輩の寝顔可愛いな…」

いつもの不機嫌そうな顔とは違い、安心しきっているのか穏やかな顔をしていた。
長い睫毛に明かりが反射してきらきらしていて綺麗だ。
少し開いた唇、さらさらな黒い髪、華奢な体…

すべてがいとおしい…
やっぱり僕は先輩が好きだ…

「そんな無防備な顔して…ふふっ」

風邪をひいてはいけないので、足元にあった毛布をかけ、念のため上から彼のローブもかけた。

「おやすみなさい…」

小さな声でそう言い、頬にそっとキスをした。

夢に僕が出てきますように…


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