多分長編なんだと思う
□効果と副効果の対人影響
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再び氷帝なう。
ただ居るのもなんだから、序でに幾つかカップルを成立させた。
因みに、悪い子猫ちゃん達は二日で押さえている。
策の効果があるうちに、余力を使ってファンクラブの一部も押さえた。
昼休み、騒がしく腹の探り合いと罵り合いをする彼女たちから、更に情報を奪いつつ、匿名の手紙を机に忍ばせて牽制した。
その副効果で、応援が静かになってると、滝君から聞いた。
ま、応援する他のメンバーを見て誰がやったか考えてるウチだけしか効果はないだろうけど。
一週間、休みがあるから実質五日間は氷帝に居なければならない。
つまり、あと二日は氷帝生。
目立たない様に着てる氷帝の制服も、あと二日で用済み。
「売っていいかな」
マニアには、結構な値段で売れそう。
「ダメ。また跡部が呼び出すかもしれないだろ?」
いつの間にか滝君がいた。あと、忍足君も。
「名字さん、なんや来て早々恋のキューピッドやったらしいやないか」
「恋愛感情駄々漏れの生徒に見かねただけ」
恋のキューピッドって言い方、どうにかならないかな。
「なぁ、どないやって分かったん?どないやったん?なぁ、教えてや」
嬉々として食いついてくる忍足君にドン引き。
「教えてあげて。凄くウザイ…、あぁ違った煩いんだ」
滝君、わざと間違えたね。
そんな事を思いつつ、表面には出さない。
「ああ、そうだ。跡部から聞いたよ。ちゃんと解決したそうだね。やるねー」
「その事も聞きたいんやけど、ええか?お嬢ちゃん」
お嬢ちゃん…。お嬢ちゃんって、私は君と同い年なんだけど。
「まあ、いいか。条件次第なら、ね?」
参謀、部長、ついでだから人間観察眼を生かしたデータ収集しておくよ。
忍足君みたいな厄介な人物もいるし、ね。
策の効果と副効果が、レギュラーの興味を引くのは分かっていたから。
この機会に色々とお話して、データ収集しましょうか。