多分長編なんだと思う

□効果と副効果の対人影響
1ページ/1ページ

再び氷帝なう。

ただ居るのもなんだから、序でに幾つかカップルを成立させた。

因みに、悪い子猫ちゃん達は二日で押さえている。

策の効果があるうちに、余力を使ってファンクラブの一部も押さえた。

昼休み、騒がしく腹の探り合いと罵り合いをする彼女たちから、更に情報を奪いつつ、匿名の手紙を机に忍ばせて牽制した。

その副効果で、応援が静かになってると、滝君から聞いた。

ま、応援する他のメンバーを見て誰がやったか考えてるウチだけしか効果はないだろうけど。

一週間、休みがあるから実質五日間は氷帝に居なければならない。

つまり、あと二日は氷帝生。

目立たない様に着てる氷帝の制服も、あと二日で用済み。

「売っていいかな」

マニアには、結構な値段で売れそう。

「ダメ。また跡部が呼び出すかもしれないだろ?」

いつの間にか滝君がいた。あと、忍足君も。

「名字さん、なんや来て早々恋のキューピッドやったらしいやないか」

「恋愛感情駄々漏れの生徒に見かねただけ」

恋のキューピッドって言い方、どうにかならないかな。

「なぁ、どないやって分かったん?どないやったん?なぁ、教えてや」

嬉々として食いついてくる忍足君にドン引き。

「教えてあげて。凄くウザイ…、あぁ違った煩いんだ」

滝君、わざと間違えたね。

そんな事を思いつつ、表面には出さない。

「ああ、そうだ。跡部から聞いたよ。ちゃんと解決したそうだね。やるねー」

「その事も聞きたいんやけど、ええか?お嬢ちゃん」

お嬢ちゃん…。お嬢ちゃんって、私は君と同い年なんだけど。

「まあ、いいか。条件次第なら、ね?」

参謀、部長、ついでだから人間観察眼を生かしたデータ収集しておくよ。

忍足君みたいな厄介な人物もいるし、ね。

策の効果と副効果が、レギュラーの興味を引くのは分かっていたから。

この機会に色々とお話して、データ収集しましょうか。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ