多分長編なんだと思う

□策士と部員の夏が終わる
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関東大会は、二位。

落ち込む間もなく、練習がハードになっていく。

ついていけない部員をまとめあげ、指示を出す。

勿論、未だに練習してるレギュラーのサポートも忘れない。

忙しいなぁ。

「名字、頼みがある」

「何?」

「偵察に出て貰えないだろうか。費用は部費から抽出しよう」

「何処?」

「北海道椿川と、大阪四天宝寺」

「部費は大阪だけでいい。北海道には用事があるから」

「そうか。頼む」

「暫く休む。極力、早く戻るから」

「ああ。弦一郎にも、そう伝えておく」

偵察に行く間、マネージャー業は一年生に頼むしかないか。

メモをしておけば大丈夫かな。

部長の復帰も近い。

私も、頑張ろう。


偵察とマネージャー業に追われつつ、日々を送る。

そして、部長が復活した。

少しずつ歩いたりしてるみたいだったけど、今日は試合するみたい。

初戦は切原。

いつも嫌がってたのに、今日は嬉しそう。

「…本当に病人だったのかね、部長は」

イップスまで健在。

纏う迫力は、発病以前より数段上を行く。

まあ、それが部長らしいと言えばそれまでなんだけど。

…んっとに、回復してくれて良かった。






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