長編

□青の双璧6
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いつもの様に、また月曜日が来て日々が周り、土曜日になる。

部活終わりの言葉を反芻しても、私は何故こんな状況になったか理解不能である。

確か部活が終わり、私はたこ焼き食べたいと言った。

それが何故、部活終わりにアリアの家でシャワーを浴びさせられ、次に車に乗せられ飛行機に乗り継ぎ、大阪に来てるねだろうか。

「あんたがたこ焼き食べたいって言ったから」

だからって大阪に連れて来るのはどうかと思う。

「あ、そだ。あんたん家には連絡したから。泊まるって」

「勝手な事をして…!着替えもないのに」

「用意させるさ。さて行くかー」

空港で迎えの外車に乗り、たこ焼きを買いに向かう。

大阪出身の忍足さんに聞いたオススメの店。

「たこ焼き50パック」

「えぇ!?」

店の人も驚いていた。ギャグだと思われた。

仕方ないと思う。

「そんなに大量に買ってどうするの。まさか、お土産?」

「んにゃ。差し入れ。景吾たち、昨日から来てるんだよね」

となると、氷帝は遠征合宿に来ているのか。

順番待ちと焼き上がり待ちで、そこそこの時間になる。

私は携帯を弄る事にした。

一斉送信で、青学男女テニス部レギュラーと、立海メンバー。

《大阪なう(´・ω・`)お土産何がいいですか》

反って来たメールは、何故大阪かと言う質問ばかり。

アリアに拉致された旨を伝え、リクエストを貰う。

大半が何でもいいだった。

ブン太君はお菓子だったが。
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