長編

□強化合宿(?)1
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8月になった。

とうとう合宿な訳です。

アリアのお兄さん、何を考えてるか謎だけど、男子相手ならレベルは上がるでしょ。

学校に行って、男子と一緒に貸し切りバスへ。

静芭は、即行手塚先輩の元へ。

今日は妹スタイルの静芭。

こうしてみれば、完璧に妹だわ。

でも、手塚君の視線、妹に向けるものじゃないもんなぁ。

そう言えば、手塚君と静芭、血が繋がってないって噂が一時期あったな。

繋がってないなら、あの視線は納得出来る、うん。

高速を走って、熱海へ。

あ、暑い。

エアコン効いてるバスから降りたら、熱気が。

氷帝は到着済み。

挨拶を済ませれば、跡部君がアリアに構い倒してる。

静芭は、入院した時のお見舞いの礼だとお菓子を渡していた。

金髪の男の子が静芭に抱き付き、男子はピリピリしてる。

静芭は鈍感過ぎて、モテるのに気付いてない。

アリアもかなりモテるけど、あの子は聡いのになぁ。

アリア曰く、生活環境だとか。

手塚君も鈍い方だから、納得出来る。

続いて、四天宝寺の到着。

背ぇ高い人がいるなぁ。乾君以上だ。

「静芭、久しぶりたい」

「千里。お久しぶり。ミユキちゃんは元気?」

「元気たい」

静芭の顔の広さには敬服する。

どんな繋がりなんだよ。

アリアもアリアで、赤髪の子に抱きつかれてるし。

知り合いかしらね。

「あー。手塚静芭?」

「はい」

「自分、忍足謙也言うねん。覚えとる?」

「…。」

「残念やな、静芭ちゃん、覚えとらんらしいで?なんや、お前が言うとった凄い子て、もしかして静芭ちゃんかいな」

「侑士!」

「忍足さん。あ、二人は忍足さんか」

二人はプリ○ュアみたいに言うな。

「侑士さん?」

「…っ、ええなあ、その呼ばれ方!」

「はぁ。侑士さん、お知り合いですか」

「侑士と俺、従兄弟やねん」

「あぁ、そうなのですか」

他愛ない会話なのだけど、うちの男子が怖いでーす。

特に不二君。

「静芭、そろそろ来なよ」

「はい。では部長が呼んでおりますので、失礼致します」

頭を丁寧に下げて戻る静芭。

不二君は、黒いのを消した。

ちょっと心臓に悪い。
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