小説
□香水
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最近ヒナタは友達のいのとサクラに影響を受けたのか香水をつけ始めた
オレ的には元のヒナタのにおいが好きだから
今のヒナタのにおいはあんまり好きじゃない
今日の修行でもヒナタは香水をつけていた
修行の間オレはイライラしながら
修行を続けていたらヒナタが話しかけてきた
「キバ君。今日なんか調子悪いね・・・。嫌なこととか悩みとかあったら相談してね」
とかいってきやがった・・・。
「オレはヒナタのつけてる香水のにおいが嫌なんだよ!」
とは言えず
「いや・・・。なんでもねぇ」
と相変わらずイライラは収まらなかった
翌日
オレはヒナタを散歩に誘った
二人で並んで歩いているとヒナタが話しかけてきた
「あの・・キバ君」
「ん?なんだよ」
「最近香水つけ始めたんだ。もう言わなくてもキバ君は気づいてると思うんだけどね」
「ああ、もうとっくに気づいてる。でも何でいきなり香水なんかつけたんだよ」
オレはヒナタが香水をつけた理由はおおよそついていたがどうしてもヒナタの口から理由を聞きたかった
しばらく黙ってからヒナタは答える
「この前いのちゃんとサクラちゃんにね、キバ君は鼻が良いから香水つけてこれが私の香りなんだよってアピールした方が良いって言われたんだ。
そ、それに香水は相手を誘惑するからって。だからつけてるんだけど気に入らないかな?」
「ああ、気に入らねーな」
「じゃ、じゃあ今度は違う香水にしてみるね。」
「そーゆう問題じゃなくてよ」
オレはヒナタの腕をつかみ
グイッと自分の方へ引き寄せ
抱き締める。
「キ、キバ君!?」
ヒナタはいきなりの出来事に驚き顔をゆでダコのように真っ赤にさせている
「ここまで近づかなきゃヒナタの匂いがしねーって、どんだけ香水つけてんだよ」
「私のにおい?」
「ああ。オレはどんな香水なんかよりもお前の匂いが一番落ち着くし一番好きな匂いなんだぜ?」
「そ、そうだったんだ。すごく嬉しい・・。でも」
「でも?」
「ずっとこのままの状態だと恥ずかしいよ〃〃〃」
「あっ、ごめんな〃〃」
オレはあわててヒナタを離した
その後はお互い顔を真っ赤にさせたまま目も合わせられず散歩は終了した
次の日ヒナタは香水をつけて
こなかった
オレは元のヒナタの匂いに戻り満足していたがヒナタいわく
「いのちゃんやサクラちゃんからは元に戻っちゃったねっていわれちゃった」
だそうだ
ヒナタもオレとのデートの時にだけ付けてくると言うがオレには香水なんか必要ない
なぜかって?
どんな香水なんかよりもヒナタだけの香水がオレを誘惑するからな