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□構って
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旧男子寮-

「ね、ゆきちゃん」

本を読んでる君に話し掛ける。

「ん?」

目線は本にむけたまま。

「すき」

突拍子もないことを言ってみる

「なに、いきなり」

やっとこっち見てくれた。
ゆきちゃんの頬が軽く赤い。

「なぁんとなく」

「そう」

ゆきちゃんは、また本に視線を戻す。

「ね、ゆきちゃん」

また話し掛ける。

「ん?」

「ギューして」

また突拍子もない事を言う。

ゆきちゃんは、本を閉じて
こっちを見る。

「おいで」

近付くと、ゆきちゃんの匂いでいっぱいになる。

やっぱ良い匂いだなぁって感じながら
ゆきちゃんにしがみつく。

「どうしたの、今日はいつもと違うね」

私の頭を撫でながら言う。

「ん」

抱きしめてっとしか言ってないのに
次にやってほしい事を言う前にやるゆきちゃん。


「今日は構ってちゃんか」

優しく笑ってるゆきちゃん。

ただ、ゆきちゃんの温もりが急に欲しくなっただけ。

「だって、ゆきちゃんずぅっと本読んでるんだもん」

そんな事言えず、言い訳する。

「いつかつぐからくるだろうなって思って」

クスクス笑ってるゆきちゃん。

心の中の言葉を読み取られた感じ。

「ばかゆき」

照れ隠し。

「はいはい」

笑いながら言うゆきちゃん。

「ゆきちゃん」

「いつまでそう呼んでるつもり?」

笑顔でそう言ってくる。

「じゃ、ゆき」

いつもの呼び方に戻す。


「ん?」

そしてまた言う。

「好き」

「うん、僕も好きだよ」

耳元で囁く君が愛しくて。
鼓動が早くなる。
胸がキューっと苦しくなる。

「やっぱ、ゆきが座っててくれた方がいいね」

ふとおもった。

「なんで?」

ゆきが聞いてくる。

「自分からキスできるもん」

そう言って、ゆきにキスする。

ゆきが立った状態じゃ、身長差からして
私からキスするのは無理。

でもゆきが座った状態だとできる事に気付いた。


不意にされたからだろうか、ゆきの顔が赤い。

「ゆき可愛い」

笑いながら言うと

ゆきはいきなり立って

強く抱きしめた。

「僕はこの方が良い」

「ゆき、苦しいんだけど」

トンッと胸を叩くと

すこし力を緩めた。

「ごめん、あまりにも可愛くて」

そう言って、私にキスした

優しいキスだけど
激しい。

「…んっ…ゆき…」

「ごめん、我慢できない」

「ゆき」

「…いい?」

その返答にコクンと頷いた。

「つぐ、好きだよ」

「ぅん」


次の日、つぐが腰を痛めたのは言うまでもない。


END
へったくそ過ぎてわろえない\(^O^)/
とりあえず、雪男好き\(^O^)/

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