Main book.

□not title.
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今まで怖がらなかった君が

初めて僕に怯えた。


ホントにちょっとした事だった。

彼女が隣にいるのにも関わらず

彼女が隣にいただけで、幸せだったのに。

何故かイライラしてた僕は

兄さんのとある一言で

喧嘩してしまい

青い炎が出てしまった。

初めて兄さんを殴ってしまったんだ。

燐「っ、雪男テメー!!」

「キャー!!!」

青い炎があまりにも強かった為に

彼女の方にまで、火がついてしまっていた。

彼女の叫び声で、僕はハッとして

炎を消す。

「「つぐ!!!」」

震えてた。

「つぐ…」

「いやっ」

触れようとした手を振り払われた。

「こないで…

燐を、殴る、なんて…
ゆ、きじゃ、ない…」

言葉がズサッと心に刺さる

「つぐ…」

「ごめん…なさい…」

泣いてた。

つぐは走って、僕達の寮から出た。

しばらく、沈黙が続いた。

僕は、なんてことしてしまったんだろう。

彼女を怖がらせた。

彼女を泣かせてしまった。

その上、兄さんを殴ってしまった。

「ごめん…兄さん…ごめん…」

燐「…いいよ、べつに気にしてねぇ」


「ごめん…」

燐「つか俺の事よりよ、つぐが先だろ」

「僕…彼女に合わせる顔がない…。
僕…彼女に酷い事した…」

燐「馬鹿じゃねぇの、んなに反省してんなら直接謝ってこい」

「兄さん…」

燐「行かねぇの?
行かねぇなら俺、雪男からつぐ奪うぜ。」

「なっ」

燐「嫌なら、さっさと行け!」

「うん

ありがとう、兄さん」

燐「う、うるせーなっ!
さっさと行け!」

「行ってくるよ」

僕も彼女と同じように、走って寮をでた。

つぐが行きそうな所を探した。

裏庭、教室、女子寮はその辺の女子に聞いたがいなかった。

ってなると、屋上しか…と思い、屋上へ行くと

うずくまって泣いているつぐを見つけた。

「ハァ…ハァ…つぐ…」

「ゆ、き…」

「その、」

「…ごめんなさい」

「え…?」

ちょっと驚いた。

「酷い事言っちゃって…ごめんなさい…」

謝るのは僕の方なのに。

「つぐ…
僕、八つ当たりしてた…。
兄さんを殴るなんてどうかしてた…。
僕こそ、ホントごめん」

「ううん…もう、良いの。
その…お互い様…
で良いよね」

「うん。

…あの、」

つぐに触れようとした。
けど、止めた。
また、僕のせいで怯える姿をみたくない。

「え?」

「触れて…良い…?」

「あ...うん」

そっと触ると、少しだけビクッとした。

「つぐ」

「ゆき」

つぐも僕の頬に手を伸ばす。

徐々に近付いて

「んっ、」

キスした。

「好きだよ」

「私も好き」






END
え?微妙な終わり方?
それは言っちゃあかん(

とりあえず、、A HAPPY NEW YEAR!

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