03/16の日記
09:39
ニース 〜 カンヌ 〜 エクサンプロヴァンス 〜 パリ
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南仏のリゾート地ニースとも、この日でお別れ。いよいよ旅の最後の目的地、花の都パリへと向かいます。でもその前に、まずは映画祭でおなじみのカンヌを訪れました。
街中に突如現れる、赤絨毯の階段。スターたちが昇ったのと同じ階段を、つばさたちも昇ってきました。映画祭の時は、この階段の前に乗りつけたスターたちのリムジンまで、更に赤絨毯が伸ばされるというわけですね。
ちなみにこれで、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭という三大映画祭が開催される都市すべてを、この旅行中に回ったことになりました。
そしてこちらが、黒澤明監督の手形。カンヌの地面には、他にもスターたちの手形が多数残されています。ひとつひとつ誰のものなのか探ってみるのもおもしろいかも。
続いて向かったのは、画家セザンヌの故郷として知られる陽気な街エクサンプロヴァンス。こちらがそのセザンヌさん。
セザンヌの生家です。
石畳に並木道、数多くの噴水とカフェテラス。小さなバンドが生演奏を始め、そこにさんさんと陽の光が降り注ぐ、確かに陽気な街でした。
では、そろそろパリへ向かいましょう。日本で言うところの新幹線である超特急TGVに乗って、マルセイユからパリまでノンストップ3時間の旅です。
そして夕刻、とうとうパリに到着。今まで訪れた街と、これまた違う雰囲気が漂います。
TGVが到着したリヨン駅近くのバスチーユ広場に建つ慰霊碑。ルイ13世時代に誕生した悪名高きバスチーユ監獄跡です。頂に自由の天使像が立つ円柱の下には、犠牲者の遺体が埋葬されているそうです。
そして、パリの街中で食べたこの日の晩ごはんが、こちら。
……え?
えぇぇええ──ッ!?
パリに来て最初の食事が、ラーメン!? 北海道ラーメン!? 実は密かに、本場のフランス料理を期待していたつばさ。他の子たちは久しぶりの脱洋食に歓声を上げていましたが、つばさはひっそり落胆していました。くっそ〜、こうなったら食ってやるわ!!
最初に出てきた山盛り炒飯をお茶碗によそって2杯と、餃子を11個。自分の醤油ラーメン1杯と、友達が残した味噌ラーメンも半分くらいキレイに完食しました。もはや完全なるヤケ食い……(笑)
その後、パリの夜景を見学に。これが大興奮!! 世界のルーヴル美術館、ガラスのピラミッド、ノートルダム大聖堂、オルセー美術館──そして、パリの夜空に煌々と輝き、サーチライトを放っているのは、誰もが知るエッフェル塔!! そのエッフェル塔が真正面に見える広場でバスを降り、まずは塔を背にして集合写真を撮りました。──と、そこで塔を背にしたまま、添乗員さんから衝撃のサプライズが。
「ドイツのベルリンからミュンヘン、イタリアに入ってローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノ、そしてフランスのニースからパリまで続いたこれまでの旅を、目を閉じて思い出して下さい。無事にここまで来られたのも、皆さんのお陰です。そんな皆さんに、最後のプレゼント。目を閉じたまま回れ右して──はい、目を開けて!」
その瞬間、目に飛び込んできたのは、今の今まで点灯していたエッフェル塔とは違い──なんとも鮮やかに細やかに、そして激しく踊るように明滅するエッフェル塔でした。
こんな写真しか撮れなかったのが、本当に悔しい!! 塔全体がキラキラと輝いて、本当に見事な美しさだったんですよ!! 添乗員さんの粋すぎるサプライズに、感動のあまり胸が詰まりました。
実は旅行中、ここでは語り尽くせないほど数々の男前な計らいを見せてくれた添乗員さん。今回が日芸ヨーロッパ研修の担当10年目だったということで、さすがにヤリ手です。
パリの夜は、今思い出しても胸が熱くなります。あんなに感動したのは久しぶりでした。文芸学科生のクセに、うまく言葉にできないのが心底もどかしいです……。本当に、一生忘れることのできない最高の夜でした♪
更にもうひとつ、絶対に外せないパリの名所と言えば、こちら。
パリの凱旋門です。これまた想像以上に大きい!! エッフェル塔での大興奮を引きずって、ここでも大盛り上がりでした。パリの夜景に、すっかり心を奪われてしまった夜。この感動を味わった後で真昼のエッフェル塔や凱旋門を見るのがコワイねーと仲間同士で話しながら、研修旅行最後のホテルに向かったのでした。
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